メールマガジンバックナンバー
第449号☆11月20日 3党協議の結論を国会に押しつけが横行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2011/11/20 第449号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者に皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
山の上から里まで紅葉が広がり、秋が深まってきました。私の事務所がある衆議院第一議員会館の11階の廊下の突き当たりの窓から、国会議事堂を見下ろすことができます。その周辺の木々は、なかなか見事な黄色と赤色のコントラストを見せています。その写真は、今日の「奮戦記」にも載せてありますのでご覧ください。
国会は、第3次補正予算案が、衆議院から参議院に送られ週明け早々にも成立する見込みとなっています。それにしても、このところ民主党と自民党・公明党が、3党だけで協議して出した結論を国会に押しつける、というやり方が横行しています。
復興特で通過した二重ローン対策の法案も、国税の法案も、3党だけで協議した結果、大幅に後退させられました。3党で合意すれば、ろくに審議しないでさっさと採決するということになってしまいます。民主党としては、衆参がねじれているので自民党の言う通りにしなければ、法案が国会を通らないということなのでしょう。しかし、こんなことを繰り返すたびに、マニフェストの「生活が第一」というスローガンが骨抜きにされ、議会制民主主義が“空洞化”していきます。
先週、財務金融委員会で議論したのは「納税者権利憲章」です。民主党はこれまで、「納税者の権利を明確にするために『納税者権利憲章』を制定する」としていました。今年初めに提案された国税法案のなかにも、言葉だけは「納税者権利憲章」を作成し公表するとされていました。ところが、民主・自民・公明の3党「合意」のもとで出された政府修正法案では、この肝心な箇所を削除してしまったのです。
そのうえ「国税に関する国民の権利利益の保護を図りつつ」という法文も、政府修正で削除しました。国民・納税者の権利保護に資する条項はすべて削除してしまったのです。こうして「納税者の権利を守るという」民主党の基本方針はすっかり骨抜きになり、逆に義務を強化する条項だけが残されました。――自民党の軍門に下っただけでなく、国民に対する重大な裏切り行為です。
同様のことは、「子ども手当」の廃止や「高校授業料無償化」の見直しにも、あらわれています。そしてこれから、いよいよ問題になるのは、消費税の大増税です。民主党が政権についたら4年間は消費税を上げないと言っていたのに、2年経ったら消費税増税法案を出すという姿勢に後退しました。
先日の本会議で、私はこの公約違反を指摘しました。野田総理は法律で決まっているのでやらせていただく、という答弁でした。しかし当初、民主党内閣はこの法律を変えるのが「スジだ」と答えていたのです。自民党が決めた通りのことをやるというなら、政権交代の意味がまったくないのです。――このような政権なら、私たちは、国民の立場にたって正面から厳しく対決するしかありません。
◇◆今週の「奮戦記」より◆◇
二重ローン救済――選別せず幅広く支援せよと主張
(「奮戦記」11.11.15より)
衆院復興特別委員会で、昨日「二重ローン」救済の東日本大震災事業者再生支援機構法案について、幅広い事業者が救済されるのかとただしました。
私は、民自公の3党だけで修正し、その結果を国会に押しつけるやり方を批判。債務免除や返済猶予などが「義務」から「できる」という努力規程に後退していることを指摘しました。震災から8カ月経過し多くの中小事業者が意欲を失い再建をあきらめていることを紹介し、再生支援機構の設立を持たずに支援対象を広げることを求めました。
提案者の近藤洋介議員は、「排除ではなく政府の機構と連携して分厚い支援を行う」と答弁し、平野達男復興担当大臣は「幅広い事業者を支援の対象とする」と答えました。
また私は、緊急機関の対象とはならなくても支援機構が相談に乗り支援するよう求めました。これに対して、公明党の西田実仁議員は、「(銀行の)支援対象とならない事業者も相談でき、門前払いとせずテーブルに乗せる」と答えました。
私は、希望する事業者が幅広く救済されるべきだと強調。平野氏は「できるだけ幅広く支援するという趣旨に沿って現場の運用状況を見ていきたい」と答えました。
≪日々の奮戦記はこちらから≫
【11.11.20】政府民主党はなぜ「納税者権利憲章」の制定をやめたのか
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111120-112629.html
【11.11.18】民自公の修正で国税通則法案は重大後退
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111118-154716.html
【11.11.16】国民大運動実行委主催の国会前集会であいさつ
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111116-204358.html
【11.11.15】二重ローン救済――選別せず幅広く支援せよと主張
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111115-165558.html
【11.11.14】震災特で二重ローン法案について質問
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111114-214754.html
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/
───────────────────────────────
【憲昭eたより】
▼このメールマガジンは、アドレスを登録していただいた方、佐々木
憲昭のホームページにご意見をお寄せいただいた方に配信しています。
▼配信中止・メールアドレスの変更はこちらからお願いします。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/mm/
▼ご意見・ご感想は[mail@sasaki-kensho.jp]までお寄せ下さい。
発行:日本共産党衆議院議員 佐々木憲昭事務所
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第1議員会館1106号室
TEL:03-3508-3730 FAX:03-3508-7280
佐々木憲昭WebSite: http://www.sasaki-kensho.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━