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第355号☆12月13日 来年は早々から波乱含みの国会が…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2009/12/13 第355号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんにちは。佐々木憲昭です。

 国会議事堂のまわりの銀杏の葉がハラハラと落ちて、周辺に黄色い絨毯が敷きつめられ、歩道に沿った生け垣のうえにも黄色い雪が積もりました。
 臨時国会が終わった途端、民主党の国会議員は小沢一郎幹事長を団長に140人(他も含めて600人強)も中国に出かけました。そのためか、議事堂や議員会館に議員の姿がありません。たまに会うのは自民党の議員ばかりです。先日も、エレベータで一緒になった自民党の議員が「この大事な時期にみんな中国にいっちゃって大丈夫なのか、予算編成はどうなるのか」などと言ってました。

 この一週間、私は、党国対を中心とする来年に向けての議論、工藤晃さんをお招きした学習会、補正予算のレク、地元の後援会や革新懇での講演、日中議員交流の準備などで、けっこう忙しく動き回っておりました。──そんななか、突然、大阪市大大学院時代の私の恩師、儀我壮一郎先生の訃報が届きました。お通夜に参列した次の日には、党静岡県委員長の松下功さんの葬儀に参列しました。悲しい出来事が重なりました。前の週には、元参議院議員の吉岡吉典さんをしのぶ会がありました。分野は違っても、それぞれすばらしい業績を残し、輝かしい一生を終えた方々でした。諸先輩の足跡を振り返ると、人生についていろいろ考えさせられます。

 おそらく、あと一ヶ月も経たないうちに通常国会が召集されるでしょう。報道によると、その冒頭で、与党が「国会改革法案」を審議・通過させるということです。これは、あまりにも乱暴です。ほんらい、各党各会派を拘束するルールを作るのですから、特定の党が一方的に多数で決めるものであってはなりません。内容を見ても、この法案には官僚答弁の禁止という名で内閣法制局長官の答弁禁止も盛り込まれる予定です。その問題点については、これまでも「奮戦記」などで指摘してきました。
 民主党の小沢幹事長が目指している方向は、その手法においても内容においても危険なものを含んでいます。……政策は内閣が決めるので党としては政審を廃止、官僚答弁の禁止、民主党議員の質問・質問趣意書の原則禁止、議員が要望・陳情・請願を受け付けることの制限などなど。──ひと言でいえば、これらは、強大な権限を持つ官邸・首相をつくる一方、議会の機能を弱体化させるものではないでしょうか。

 来年、早々から波乱含みの国会が始まることは確実です。しっかりした構えで臨まなければなりません。──私は、議院運営委員会の「日中議会交流」のため、明日(14日)から17日まで中国にいっております。来週のメルマガでは、その報告ができるでしょう。

◆今週の「奮戦記」より◆◇

 「国会法改定」案は拙速審議で決めてはならない
                    (12月8日付「奮戦記」より)

 民主、社民、国民新の与党3党は、民主党の小沢幹事長が提唱する「国会改革」のひとつとして、国会での官僚答弁を禁止するなどの「国会法改定」案を、来年1月召集の通常国会の冒頭、提出する方向で一致したと報道されています。
 小沢氏は、記者会見で国会閉会中にも議会制度協議会を開いて与野党で協議し成案を得たいと述べつつ、「どうしてもまとまらないときは、最終的には多数決で決める以外ない」と発言しました。これは、あまりにも突然の提案であり、強引な運び方です。
 議院運営委員会では「国会改革」について、民主党から何の具体的提案もありませんし、いちども議会制度協議会の議題になっておりません。与党3党で決めたらすぐに国会を通るはずだという発想自体、思い上がりも甚だしいと言わなければなりません。
 同改定案は、民主党が11月16日の役員会で決定した「国会審議の活性化について」と題する次の5項目の方針にもとづくものです。──(1)政府参考人制度の廃止、(2)内閣法制局長官を「政府特別補佐人」から削除、(3)委員会とは別に行政監視、国政調査のための「新たな場」の設置、(4)質問通告の厳格化、(5)大臣政務官の増員、です。これらは、国会の行政監視機能、国政調査機能を弱めるものです。
 当初、社民党は、内閣法制局長官の答弁禁止で「憲法解釈が変更されかねない」と難色を示してきました。しかし、小沢幹事長から「返事がない」と批判されたり、民主党側が「新たな場」での官僚の発言も議事録に残す案を示したことを受けて、提出方針について「基本的には了解」としたそうです。あまりにも安易な妥協ではないでしょうか。
 国会改革を議論するなら、政党・会派が参加して議論し一致した点で改正するというのが筋です。
 通常国会の冒頭で、拙速な審議によって一方的に押し通すなどというのは、与党の横暴な姿勢を示すものです。到底、容認できるものではありません。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【09.12.12】革新愛知の会第30回総会で講演をしました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091212-222207.html
【09.12.11】補正予算のレク、愛知県業者後援会で講演
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091211-214536.html
【09.12.10】工藤晃さんをお招きし党議員団主催で学習会を開く
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091210-225937.html
【09.12.09】議運訪中団ブリーフィング、党国対会議・議員団会議
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091209-230058.html
【09.12.08】「国会法改定」案は拙速審議で決めてはならない
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091208-211014.html
【09.12.07】消費税・庶民増税阻止闘争本部の会議に出席しました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091207-231831.html
【09.12.06】民主党・小沢幹事長は、なぜ「国会改革」に執着するのか
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091206-092232.html
【09.12.05】元参議院議員・吉岡吉典さんを偲ぶ会に出席しました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091205-215706.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
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