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メールマガジンバックナンバー

第201号☆3月3日 与党が2007年度予算案を強行採決!

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
゜*;・'゜★ 憲 昭 e た よ り ★:・'゜:*:・ 2007/3/3 第201号
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◇◆今週の憲昭さん◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。久しぶりの登場、秘書の山本です。

 今回のメルマガ発行は、1日遅れとなってしまいました。毎週楽しみにしていただいている皆さん、まことに申し訳ありません。
 ニュースなどでもご存知だと思いますが、2007年度予算案は、2日(金)に予算委員会で与党により強行採決が行われ、3日(土)深夜には本会議でも強行採決が行われました。この詳しい流れは、憲昭さんの奮戦記をご覧ください。

 さて、この1週間は、憲昭さんは質問ラッシュで、本当にめまぐるしい週でした。
 28日(水)には、財務金融委員会が1日開かれ、午前に30分、午後に30分の質問を行いました。翌1日(木)には、午前中、予算委員会分科会が開かれ、ここでも30分の質問。2日(金)にも、予算委員会で質問。3日(土)未明の本会議での討論。――今週の発言回数は計5回となりました。
 当然ですが、憲昭さんの質問時間以外も委員会は行われているわけで、朝から晩までずーっと委員会に出席しています。しかも日程調整のため、理事会が断続的に開かれます。その後、質問準備をするのですから、睡眠時間は毎日4〜5時間程度ではないでしょうか。

 憲昭さんが毎日奮闘されているわけですから、我々秘書も当然忙しかったわけです。どんな様子だったか、2日(金)を振り返って見ましょう。
 
 前日1日(木)に開かれた予算委員会理事会では、金子予算委員長が、話し合いを一方的に断ち切り、2日(金)の委員会を職権で設定しました。
 憲昭さんは、このやり方にきびしく抗議し、白紙にもどして誠実に協議せよと求めました。ここの国会の総予算審議時間は、わずか60時間余りで、例年の3分の2にすぎません。野党側は、国民の期待にこたえる十分な審議をもとめていました。ですから、職権で一方的に設定された質疑日程ではあっても、出て行って質疑通告を行ない大臣の出席をもとめたのです。
 ところが、予算委員長と与党側は、「前の日に質問通告がなかった」などという理由にならない理由で、要求した大臣の出席を拒否したのです。
 憲法63条は、内閣総理大臣その他の国務大臣は、答弁のため出席をもとめられたときは、出席しなければならない、と明記しています。困り果てた予算委員長は、委員会をいったん休憩し、要求した大臣が国会に到着するのを待って再開しました。
 憲昭さんの質問時間は、13時からになりました。じつは、午前の質疑を憲昭さんがすると決まったのは前日の夜でした。憲昭さんは理事会の対応に追われていて、準備をする間もありません。私は、これまで温めていた質問テーマをいくつか引っ張り出して準備をはじめ、憲昭さんにそのメモを渡せたのは当日の朝だったのです。
 しかし、憲昭さんの質問がはじまると、与野党とも静まり返って、聞き入っているという感じでした。

 その後も、予算委員長と与党は「採決」を前提に「締めくくり質疑」を強行しようとしていました。日本共産党としては、他の議員が質問する予定でしたが、委員会が混乱しているため、急遽、予算委員の憲昭さんが質問することになっていました。
 野党は、採決を前提とせず質問をさせろと求めています。しかし、予算委員長と与党は、拒否し委員会は混乱し続けます。そしてついに、予算委員長は、「時間が経過したから」といって「質疑終局」を宣言したのです。
 そのときです。……突然、怒号が飛び交い議場は騒然としました。予算委員長は、何かを叫んでいますが、まったく聞き取れません。予算委員長の後ろで、与党の理事が与党席に向かって、起立せよと合図をおくっています。
 本来なら、日本共産党が提出した「組替え動議」の趣旨弁明が行われるはずでした。それも、討論もすっ飛ばして、何回かの採決が行われたのです。憲昭さんは、委員長席につめよって、抗議を続けています。何が行われたのか聞き取れないまま、委員会散会が宣言されました。
 憲昭さんに聞くと、「わが党の組替え動議が可決された」というのです。驚きました。委員長の声が聞き取れない中での採決だったので、与党理事が採決の合図を間違え、日本共産党の組み替え動議に賛成したらしいと。……それほど、混乱していたのです。

 それに続いて、別の委員室で、財務金融委員会が委員長職権で開かれることになりました。憲昭さんは、すぐに財務金融委員会にむかいました。そこでも、与党だけで質疑を行っているのです。そして、野党が抗議するなかで、強行採決が行われました。
 財務金融委員会は、昨年来、伊藤財務金融委員長のもとで、与野党の合意にもとづき運営されてきました。前国会で積み残しとなっていた「一般質疑」から、今国会での審議を始めることになっていました。しかし、「奮戦記」でも書かれているように、与党と委員長が、それを一方的に破棄したのです。
 財務金融委員長は、2月28日の財務金融委員会理事懇談会で、これまでの不正常な運営について釈明し、今後は円満な運営をおこなうと反省の意を表明していました。しかし、その舌の根も乾かぬ2日(金)に、またもや委員長職権で強引に委員会を開会し、さらに採決まで強行したのです。総務委員会でも、同様の事態が発生しました。

 続いて、与党は、本会議の開会も強行しました。
 やり方があまりにもひどいので、野党側は、金子一義予算委員長、佐藤勉総務委員長、伊藤達也財務金融委員長の解任決議案を提出しました。
 民主党の枝野幸男氏は、予算委員長の解任決議案の趣旨説明に1時間半あまりも費やすなど徹底抗戦。そのため、2日(金)夜に本会議は終了せず、議長が「延会手続き」を行い、3日(土)の午前0時20分から再開されることになりました。その本会議で、憲昭さんは、予算委員長解任決議案に賛成の討論を行いました。

 ところが、予算、総務両委員長の解任決議案をいずれも与党の反対多数で否決された3日(土)午前2時半ごろ、自民と民主がなにか協議をはじめたようです。私は、院内テレビを見ていたので様子がわからず、憲昭さんに連絡をとってみると「もうこのへんでやめて、来週月曜にしようとしているらしい」との返事です。
 そうこうしていると、税制改正など予算関連5法案の採決については、6日(火)に先送りする代わりに、民主党が財務金融委員長解任決議案を撤回するということがわかりました。どうして、こんなことを勝手に決めるのでしょうか。

 結局、与党多数の賛成で、2007年度予算案だけ衆議院を通過させてしまいました。そのため、当初の予想より約2時間早い午前4時前に、本会議は散会しました。……この民主党の裏切りともいえる行為については、今日の奮戦記に詳しくあります。

 こうして、長い長い一日は終わりました。
 憲昭さんは、2日(金)は、予算委員長席につめより抗議していたので、朝9時から夕方5時までほとんど立ちっぱなしで、3日(土)未明の4時に本会議が散会するまで奮闘しつづけました。
 石井秘書と村高秘書は、幻となった討論原稿も含め、予算委員会での組替え動議の趣旨弁明、反対討論、財務金融委員会での質問、反対討論、本会議での予算委員長解任決議の賛成討論、財務金融委員長解任決議の賛成討論の原稿を準備し続けました。
 私は、委員室と議員団控室にはりついて、憲昭さんへの連絡係と写真撮り。……考えて見ると、48時間働きづめでした。それにしても、こんなにひどい予算通過は、見たことありません。――この怒りを、今後の活動に生かしていきたいと思います。

◇◆"連日、本人がつづる"今週の「奮戦記」◆◇

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【2007.03.03】●なぜ民主党は伊藤財金委員長解任決議案を撤回した?
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/070303-204015.html
【2007.03.02】●深夜の本会議で与党が来年度予算案の採決を強行!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/070303-112338.html
【2007.03.01】●予算委分科会で日本美術刀剣保存協会の不正を追及
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/070301-211357.html
【2007.02.28】●財金委―証券優遇税制やめ高齢者に障害者控除を
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/070228-210952.html
【2007.02.27】●経団連会長が大企業減税財源に消費税増税を主張
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/070227-224434.html
【2007.02.26】●財金委の事態受け、予算委の質疑は午後の30分のみ
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/070226-203645.html
【2007.02.25】●明日の予算委員会は、はたして“正常化”するのか?
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/070225-231932.html
【2007.02.24】●愛知県春日井市の日本共産党演説会で国政報告
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/070225-004709.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/mm/article/back_index.html

◎「憲昭eたより」の次号は、3月9日(金)発行予定です。

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【憲昭eたより】
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