メールマガジンバックナンバー
第175号☆9月8日 今月26日に国会召集が合意、3週間後には新政権と論戦!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
.。oO○.。o○ 憲 昭 e た よ り ○Oo。..○o。. 2006/9/8 第175号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆"今週の憲昭さん"◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
臨時国会は、今月26日に召集が合意されました。――3週間後には、新しく誕生するであろう安倍晋三政権にたいして、論戦を挑むことになります。
安倍新政権は、どんな政治をおこなおうとしているのでしょうか。……著書『美しい国へ』を読んでも、サラサラとした左翼嫌いの“軽薄”な政治スタンスしか伝わってきませんね。
安倍さんの政権構想『美しい国、日本。』は、表紙を入れてわずか4ページ。いかにも薄っぺらい。しかし、のっけから「改憲」そして「公的援助依存体質からの脱却」「首相官邸主導体制の確立」「官民のパートナーシップの確立」などが書き込まれています。なるほど、政策は経団連仕込みのようです。財界の直結指揮下でいっそう強権的な政治をすすめ、社会保障・福祉をバッサリ切り捨てる。……こんな危険な臭いが漂ってきます。しっかりした論戦を準備しなければなりません。
今週は、6日(水)〜7日(木)に、党国会議員団でトヨタ調査をおこないました。「奮戦記」にも書きましたが、トヨタ自動車の幹部からの聞き取りはもとより、労働者や下請中小企業、自治体などのお話も聞くなど、多面的な調査ができました。
トヨタ自動車は、史上空前の利益をあげていますが、その一方で、リコールが急増し、下請での偽装請負、違法就労の問題も多発しています。
リコールというのは、欠陥のある製品を生産者が回収し無料で修理することですが、それがなんと、年間100万台をはるかに超えているのです。
その原因はどこにあるのでしょう。経済産業省は、開発期間があまりにも短かくなりすぎて実物による実証試験が十分おこなわれないまま生産されるという主旨の問題点を指摘しています。これにたいしてトヨタの幹部は、「品質とは関係ない」とのべました。果たしてそうでしょうか。
トヨタの部品をつくっている下請企業の話では「開発期間が短いため、期限を切って製品をつくらなければならず、ギリギリになって設計変更が繰り返されることがある。ほんとうに大変だ」、「毎年1%のコストダウンを迫られ、以前と比べて単価が2〜3割引き下げられた」と言っています。じっさいに、廃業に追い込まれたところもあるようです。
さて、前にも書きましたが、財界分析の本は、ようやくゲラが出ました。10月末から11月初めにも出版の予定で、着々と準備がすすんでいます。
本の題名は『財界支配―日本経団連はどう変わったか』(佐々木憲昭編著、新日本出版社)に決まりました。270ページほどの本になりそうです。はたして皆さんに買っていただけるかどうか……。
国会は、次第に緊迫の度を強めています。――気を引き締めて、力いっぱい頑張る決意です。
◇◆"連日、本人がつづる"今週の「奮戦記」◆◇
●“抜け穴だらけ”の貸金業規制法改正案でいいのか!
(9月4日付「奮戦記」より)
報道で、金融庁が自民党金融調査会に提出した貸金業規制法などの改正案の内容が明らかになりました。それによると、施行から3年後に、出資法の上限金利を29.2%から20%に引き下げ、上限金利を利息制限法の上限(元本に応じて年15〜20%)に一本化するとしていますが、さまざまな問題を含んでいます。
たとえば、利息制限法の上限金利を超えるグレーゾーン金利を撤廃するまでの3年間は、超過分の支払いは義務ではないことを契約書に明記させるとしています。しかし契約時に、業者が借り手より優位にあるため借り手が「任意の支払い」を断るのは難しいのが実態です。
そうなると、借り手が払った上限金利を超える支払いは「任意の支払い」とみなされ、「あとで返還請求が難しくなる」危険があり、現状よりも後退する恐れがあります。
また、少額・短期の融資のばあいは特例で「高金利を認める」としていますが、この特例は、個人向けが「元本50万円まで、期間1年以内」と「30万円、半年以内」の両案あり、2〜3社からの借り入れを認めるとしています。
さらに、事業者向けの特例では「500万円、3カ月以内」で、他に通常借り入れがあっても適用できるとしていますが、現在でも事業者向けの名目で、会社員や主婦に貸し付ける悪質な業者がいますので、この「特例」が悪用される恐れもあるのです。
こう見てくると、貸金業の規制とはいっても、金融庁の案は、まったく抜け穴だらけではありませんか。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【2006.09.08】●経団連は、なぜ「政策買収」をやめようとしないのか!
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060908-173601.html
【2006.09.07】●トヨタ自動車など産業・雇用実態調査――第2日目
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060907-214831.html
【2006.09.06】●トヨタ自動車など産業・雇用実態調査――第1日目
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060906-220935.html
【2006.09.05】●党国会対策委で議論――次の自公政権とどうたたかう
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060905-222213.html
【2006.09.04】●“抜け穴だらけ”の貸金業規制法改正案でいいのか!
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060904-214202.html
【2006.09.03】●光洋シーリング請負労働者59人の直接雇用は大勝利
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060903-170425.html
【2006.09.02】●三重の雇用問題交流集会、紀北町演説会でお話
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060902-232808.html
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/mm/article/back_index.html
◎「憲昭eたより」の次号は、9月15日(金)発行予定です。
───────────────────────────────
【憲昭eたより】
▼このメールマガジンは、アドレスを登録していただいた方、佐々木憲昭のホームページにご意見をお寄せいただいた方に配信しています。
▼配信中止・メールアドレスの変更はこちらからお願いします。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/mm/index.html
▼ご意見・ご感想は[ mail@sasaki-kensho.jp ]までお寄せ下さい。
発行:日本共産党衆議院議員 佐々木憲昭事務所
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第1議員会館730号室
TEL:03-3508-3730 FAX:03-3508-7280
佐々木憲昭WebSite: http://www.sasaki-kensho.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━