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第174号☆9月1日 自民党は総裁選で“たけなわ”のようですが…
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
.。oO○.。o○ 憲 昭 e た よ り ○Oo。..○o。. 2006/9/1 第174号
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◇◆"今週の憲昭さん"◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
早いもので、今日から9月です。自民党の党内では、総裁選挙“たけなわ”ですが、ほんの一部の者を除けば、永田町の雰囲気はなんとなくシラケ気味ですね。
そんななか、各省庁の概算要求が出されるなど、来年度予算の編成にむけた動きが活発です。その内容は?――米軍再編には惜しみなく予算をばらまきながら、高齢者や障害者などの暮らしの予算をますます圧迫するものになろうとしています。まったく、困ったものです。
先日、三重県鳥羽市で、障害者問題についての懇談会(福祉トーク・みんなの集い)が開かれ、私も中野たけし参院三重選挙区候補、戸上幸子鳥羽市議とともに参加しました。障害者団体、障害者の家族、事業所、社会福祉協議会、行政関係者など、たくさんの方々が参加し、会場がひと部屋では足りず、もうひと部屋を借りて広げるほどでした。
活発に意見や要望が出されました。……障害者自立支援法によって、4月から応益負担の名で1割負担となり、以前はゼロだったのに1〜3万円もの負担になって、サービスを受けられなくなったり、事業所の収入が減って経営自体も困難になっています。
名前は“自立支援法”でも、その実態は障害者の“自立破壊”になっています。――このような痛切な声は、あの自民党総裁候補たちの耳に届いていないのでしょうか。
“名前と実態が違う”と言えば……。その日に訪問した“風力発電所”もそうでした。鳥羽市の風力発電施設計画地を見に行って、たいへん驚きました。
昨年つくられたばかりの実績のない民間会社が、市内の行者山(309メートル)の尾根に、なんと、世界最大級の3000キロワット、羽根は直径にして90メートル、軸になる塔は高さ80メートルの巨大風車を3基も建設しようというのです。――この山は、風化蛇紋岩の塊で地質が非常に不安定です。山の中腹のあちこちが崩れているほど、地盤が軟らかく危険なのです。
鳥羽の自然と環境を守る会や日本野鳥の会三重県支部の人たちとご一緒に、行者山を視察し、集会所で住民の皆さんから不安の声を聞きました。
建設途上や完成後に、もしも事故が起こってふもとの民家に被害が及んだらどうなるのでしょうか。――私は、HG・ウエルズの空想科学小説「宇宙戦争」を思い起こしました。CG技術を駆使した映画もつくられていますが、山の上を眺めていると、何か背筋が寒くなるような恐ろしさを感じました。
私の事務所で調べたところ、業者は、地元の反対などを理由に、経済産業省への補助金申請を今年については取り下げたことが明らかになりました。しかし、建設計画がなくなったわけではありません。
“クリーン・エネルギー”の名のもとで、こんな危険な巨大建築物を、軟弱な地盤の山の上につくるなど、決して許されてよいはずはありません。
ひとりひとりの国民の声に耳を傾け、まっすぐに国会に届ける地道な活動を続けること、それが私たちの仕事だと、あらためて肝に銘じました。――明日の午後も、三重県津市で「雇用と働くルールを求める交流集会」、夜は紀北町の演説会に参加します。……では皆さん、今日のところはこの辺で。また来週!
◇◆"連日、本人がつづる"今週の「奮戦記」◆◇
●ビラ配布は「住居侵入に非ず」と東京地裁が無罪判決
(8月28日付「奮戦記」より)
嬉しいニュースがありました。――東京都葛飾区内のマンションに立ち入り日本共産党のビラを配布した行為について、住居侵入罪に問われていた荒川さんの判決で、東京地裁が「無罪」を言い渡したことです。裁判長は「マンションへの立ち入り行為に正当な理由がないとはいえず、違法な行為とは認められない」と、被告に無罪を言い渡しました。
判決後、荒川さんは、こぶしを握った両手を突き上げて「皆さんでたたかい取った無罪判決です」と、喜びの声を上げました。
公判で弁護側は「ビラ配布は政治的表現の自由の一つとして憲法で保障されている。玄関はオートロックではなく、ドアポストにビラを配布しただけで住居侵入罪は成立しない」と主張していました。弁護団は、今回の判決を「当然の結論だと思う。憲法が保障する言論の自由の重要性を明確にすることで“憲法の番人”としての司法の役割が見事果たされた。検察が控訴することは断じて許されない」と述べました。
「毎日新聞」に報道された、白取祐司・北海道大大学院教授の次のお話も、たいへん印象的です。――「社会常識に沿った妥当な結論だ。一方で、憲法で保障された表現の自由を十分に考慮していない点には不満が残る。無罪になったとはいえ、起訴されたことで、被告自身は大きな社会的ダメージを受け、市民運動への萎縮効果も生じさせた。特定の政治的活動を狙い撃ちにして起訴した検察の責任が問われるべきだろう」。
このところ、特定の政党や市民団体をねらい打ちにしたビラ配布弾圧事件が増えています。憲法の保障する言論の自由をまもる国民的なたたかいを、いっそう広げていかなければなりません。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【2006.09.01】●病状は書いてあるが処方箋のない「労働経済白書」
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060901-224143.html
【2006.08.31】●臨時国会にどう臨むか、日本婦人有権者同盟の取材
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060831-215011.html
【2006.08.30】●高齢者の“介護サービス”奪うな!―党が緊急要求
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060830-180841.html
【2006.08.29】●グアム移転費――アメリカは、日本ほど気前よくない?
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060829-220625.html
【2006.08.28】●ビラ配布は「住居侵入に非ず」と東京地裁が無罪判決
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060828-222449.html
【2006.08.27】●三重県鳥羽市で福祉トークの集い、風力発電の現地調査
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060827-214911.html
【2006.08.26】●国税労働組合運動60周年記念集会に出席しあいさつ
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060826-225543.html
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/mm/article/back_index.html
◎「憲昭eたより」の次号は、9月8日(金)発行予定です。
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