国会での活動
国会での活動 − メッセージ、医療・介護・年金・障害者
【09.06.12】全視協全国大会へのメッセージ
全日本視覚障害者協議会第29回石川大会へのメッセージ
全日本視覚障害者協議会第29回石川大会の開催、おめでとうございます。
視覚障害者の皆さまの生活を保障し、人権を守り、平等と社会参加の推進のため、日夜、奮闘されている皆様にたいし、心から敬意を表しますとともに、連帯と激励のメッセージをお送り致します。
麻生内閣になってから、本予算だけでなく、3回も補正予算を組みました。しかし、金額だけが異常に膨らんだものの、財界奉仕・アメリカ追随という政治の基本は、まったく変らず、国民は耐え難い痛みを押しつけられています。
一時的なバラマキの陰で、麻生内閣は「応益負担」の名で自立を破壊する「障害者自立支援法」を根本的に改善しないままです。また、高齢者の怨嗟の的となっている「後期高齢者医療制度」を続け、生活保護の母子加算・老齢加算も4月から容赦なく廃止、母子家庭の児童扶養手当のカットを無慈悲に続けています。そのうえ、社会保障を毎年2200億円削減する基本方針も撤回しようとしていません。国民の不安は、拡大するばかりです。
しかし、そのなかでも皆さんの運動によって、実現してきた要求もあります。
私は、衆議院財務金融委員会で、「障害者に利用しやすい金融」=金融のバリアフリーを求め、銀行などで障害者対応ATMの100%設置、識別しやすいお札の改善などを求めてきました。繰り返し皆さんの声をぶつけてきた結果、徐々に改善が見られるようになりました。
例えば、銀行の視覚障害者対応ATMの設置については、04年春には全国の銀行で視覚障害者対応ATMは6,990台(全体の9.6%)しかなかったものが、08年秋には27,180台(全体の35.4%)にまで増加しました。しかし、まだ、一歩を踏み出したにすぎません。これからも、皆さんの声に耳を傾けながら、ともに力を合わせ頑張る決意です。
最後に、この大会が成功をおさめられ、皆様方の運動がさらに発展されることを心から期待し、お祝いのメッセージとさせていただきます。
2009年6月12日
日本共産党衆議院議員 佐々木憲昭