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国会での活動

国会での活動 − その他税制(庶民増税・徴税)

【08.01.30】両院議長あっせんで与党が「つなぎ法案」取り下げ

2008年1月30日

 2008年1月30日、財務金融委員会の理事会室の前には、多くの民主党議員がピケを張ったりパネル等を持ってつめかけ、騒然となりました。  

 1時間以上も後れて始まった財務金融委員会では、「つなぎ法案」審議の直前、野党が原田委員長の不信任決議の動議を提出しました。
 委員長への不信任決議案は、すべての議題に優先して処理するのが国会のルールです。
 ところが、この動議をまったく無視して審議に入りました。その議事の進め方に、野党は厳しく抗議し、場内は騒然としました。  

 そのなかで自民党が質疑をおこない、続いて民主党の質疑時間になりました。民主党は、「ルールを無視されたことを放置したままではできない」と、質問することをとりやめました。
 佐々木憲昭議員は、「質問のなかで抗議し、議事録にも残し国民に訴える。そうしなければ何をやっているのか分からない。私は質問する」と述べ、質問に立ちました 

 その後、衆議院の河野洋平議長と参議院の江田五月議長が、事態を収拾し国会を正常に戻すためのあっせんに乗り出しました。
 午後、与野党6党の幹事長・書記局長と国会内で会い、あっせん案を示し、「つなぎ」法案は撤回されることになりました。

衆参両院議長が提示し与野党が合意したあっせん内容

  1. 総予算及び歳入法案の審査に当たっては、公聴会や参考人質疑を含む徹底した審議を行ったうえで、年度内に一定の結論を得るものとする。
  2. 国会審議を通し、税法について各党間で合意が得られたものについては、立法府において修正する。
  3. 1、2について、両院議長の下で与野党間で明確な同意が得られた場合は、いわゆるセーフティーネット(つなぎ)法案は取り下げる。

2008年1月31日

 翌31日、財務金融委員会が開かれ、前日の議長あっせんにもとづいて、提案者が「つなぎ法案」の撤回を求め、委員会としてそれを許可することを議決しました。
 委員会で可決された法案が、本会議に上程される前に撤回された事例は、衆議院ではこれが初めてです。
 与党の「つなぎ法案」ごり押しが、あまりにも理不尽だったことがあらためて明白となりました。


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