国会での活動
国会での活動 − メッセージ、医療・介護・年金・障害者
【07.05.30】全視協全国大会へのメッセージ
全日本視覚障害者協議会全国大会へのメッセージ
全日本視覚障害者協議会全国大会の開催、結成40周年、おめでとうございます。視覚障害者の生活を保障し、人権を守り、平等と社会参加の推進のため、日夜、奮闘されている皆様にたいし、心から敬意を表しますとともに、連帯と激励のメッセージをお送り致します。
小泉内閣から引き継いだ安倍内閣によって、福祉切り捨て、国民への負担増が進められています。安倍首相は、「戦後レジームからの脱却」を叫ぶ本性がいよいよむき出しになってきています。憲法改悪の動きが強まり、他方で、国民のなかに「格差と貧困」が大きく広がるようになりました。この動きに対して、国民の反発も強まり、内閣支持率も急落しはじめています。
このような中で、視覚障害者の声、運動によって、実現してきた要求もあります。
私は、衆議院財務金融委員会に所属していますので、この間、「障害者に利用しやすい金融」=金融のバリアフリーを求め、銀行などで障害者対応ATMの100%設置、識別しやすいお札の改善などを求めてきました。数年前まで、まったく関心がなかった財務省・金融庁・銀行協会にたいして繰り返し障害者の声をぶつけてきた結果、徐々に改善も見られるようになりました。
例えば、銀行の視覚障害者対応ATMの設置について、04年春の時点では、金融庁は実態調査もせず「各銀行の経営判断でやるべき」という対応でした。全視協の皆様と金融庁への要請を行ったり、国会ではじめてこの問題をとりあげ金融担当大臣や全国銀行協会会長に質問を行ったりしてきました。その後、金融庁によって実態調査が行われ、04年春には全国の銀行で視覚障害者対応ATMは6,990台(全体の9.6%)しかなかったものが、06年秋には14,720台(全体の19.8%)にまで倍増しました。
しかし、まだこの分野では第一歩を踏み出したにすぎません。これからも、皆さんの声に耳を傾けながら、ともに頑張る決意です。
最後に、この全国大会が成功をおさめられ、皆様方の運動がさらに発展されることを心から期待し、お祝いのメッセージとさせていただきます。
2007年5月30日
日本共産党衆議院議員 佐々木憲昭