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国会での活動

国会での活動 − 政治経済キーワード金権・腐敗政治

【政治経済キーワード】もち代・氷代

2005年2月4日


 「もち代」「氷代」とは、自民党の各派閥から所属議員に、12月と6月に配られる手当のことです。当選回数が少なく政治資金の乏しい若手・中堅議員を中心に1人あたり、100万円〜400万円程度を支給し、派閥の結束力を高める手段となってきました。

 「もち代」「氷代」は、派閥だけでなく、自民党本部も所属の衆参両院議員に1人当たり300万〜500万円を支給していました。従来は、幹事長が党本部に各議員を呼び、直接現金を手渡していましたが、2004年夏から各議員が管理する党支部の銀行口座に振り込まれるようになりました。

 この「もち代」「氷代」は、渡しきりのお金で何に使われたかわからないお金です。旧橋本派は日歯連からの1億円ヤミ献金の一部を2001年暮れの「もち代」に使った疑いがあります。旧橋本派の場合、通常年2回、「もち代」「氷代」が所属議員に配られています。旧橋本派(平成研究会)の収支報告書によると、政治活動費のなかの「寄付・交付金」として記載され、所属議員の政治団体に年2回、100万円〜200万円、約3億円を支出しています。
 
 「もち代」「氷代」に関わり、小泉首相の出身派閥・森派(清和政策研究会)は、所属議員に配る「もち代」「氷代」の支出を、少なくとも1999年から2003年の5年間にわたり政治資金収支報告書に記載していない疑惑が浮上しています。

 旧橋本派(平成研究会)、亀井派(志帥会)、堀内派(新財政研究会)は、「もち代」「氷代」について、政治活動費の寄付・交付金として所属議員の政治団体に支出したことを、現在は記載しています。

 こうしたなかで、森派(清和政策研究会)はいっさい記載していません。出す方が記載していないわけですから、もらった方も、記載していないはずです。

 ところが、森派の杉浦正健官房副長官だけが、自分の資金管理団体の収支報告書に、清和政策研究会からの寄付を記載し、指摘を受けると「勘違いだった、党本部からの政策活動費だった」と収支報告書を修正しました。しかし、杉浦氏が受け取った資金は、自民党本部の収支報告書に記載されている支出額より多くなってしまいます。党本部が収支報告書に記載されていないヤミ資金を配っていたのか、派閥からもち代・氷代が出ていたのか、疑惑は深まるばかりです。

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