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国会での活動

国会での活動 − 国会質問金権・腐敗政治

【04.11.30】政倫審で1億円受け取った橋本氏が関与を全面否定

   2004年11月30日、政治倫理審査会が非公開で開かれ、日本歯科医師連盟(日歯連)からの1億円ヤミ献金事件について、同派の会長だった橋本龍太郎元首相の弁明と質疑がおこなわれました。
 日本共産党は、政倫審の委員がいないので残念ながら質問はできませんでしたが、2名の傍聴が認められ、穀田国対委員長と佐々木憲昭議員が傍聴しました。

 橋本氏は、2001年7月2日に都内の料理店で、当時の日歯連会長の臼田貞夫被告らと同席して小切手を受け取ったことは、同被告や滝川被告の証言から「事実だと思う」と認めました。
 しかし、献金授受などの詳細については「記憶にない」と言うだけです。
 また、小切手を7月3日に換金したことや、料理店の予約と支払いを橋本事務所で行ったことについては、事実として認めました。
 しかし、「責任は派閥会長だった自分にあるが、実質的な会計責任者は滝川俊行被告だった」と述べて、政治資金収支報告書へ記載しないよう指示したこともないと、事件への関与を全面否定しました。
 また、献金を政治資金収支報告書に記載しなかったことについては「入院中であり全くかかわっていない」と、関与を全面否定しました。

   また、派閥の会長を引き次いだとき、平成研の繰越金について「当時の会計責任者から『繰越金はたくさんあるようになっているが、実際はそんなにない』と言われ、驚いた」と述べました。

 佐々木議員は、政倫審後の記者会見で、「今日の弁明を聞いて、ますます疑惑が深った」とのべ、次のように感想を述べました。

 …日本歯科医師連盟の幹部から1億円を受け取った場には橋本龍太郎元首相、野中広務元幹事長、青木幹雄参院議員会長が同席していたのです。
 また、派閥の会長代理として裏金処理を指示したとして村岡被告だけが起訴されましたたが、本人は「ぬれぎぬだ」、「スケープゴートにされた」と無実を主張しています。
 検察は、ヤミ献金への関与について「記憶にない」と口をそろえる野中元幹事長は起訴猶予、橋本元首相、青木会長を不起訴処分にしています。
 村岡被告は民主党の集会で、「重大なことを決定したり、お金を使ったり、それは当時の野中事務総長の権限だった」と説明していました。
 政治資金収支報告書への不記載を決めた当時、入院中だった橋本元首相についても「判断力はあった」と指摘し、「逃げ回っている感じで悲しい」とまで述べているのです。
 この事件での当事者とされる4人の記憶や言い分は、ことごとく食い違っています。
 こうなったら、国会の場できちんとした説明を聞くのが一番でしょう。
 村岡被告は「証人喚問に応じる」と言っています。
 それなら、証人喚問で関係者の言い分をきちんと聞くのがすじというものでしょう。

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