国会での活動
【04.10.19】予算委員会で小泉首相に日歯連事件について質問
2004年10月19日予算委員会で、佐々木憲昭議員は、日本歯科医師連盟(日歯連)から自民党の政治資金団体「国民政治協会(国政協)」と自民党を経由して政治家にカネが流れる「迂回献金」疑惑について質問しました。
佐々木議員は、実際の献金先とみられる「石原伸晃」「古賀」という文字が記された国政協が発行する日歯連の領収書を示し、「迂回献金」疑惑を追及。小泉首相は調査を約束しました。迂回献金疑惑で、議員名を示す資料が出たのは、初めてのことです。
佐々木議員は、「迂回献金」疑惑について、小泉総理が、前日「党としてはその事実はなかったと報告を受けている」と答弁したことをふまえ、具体的な例を示し追及しました。
最初に、石原伸晃前国土交通大臣の例をとりあげました。石原氏の場合、2000年7月から2002年5月までの間、1000万円ずつ4回、あわせて4000万円が、迂回献金の疑いがきわめて濃厚な資金の流れです。このうち、最初の2000年7月11日付の1000万円の領収書には、薄っすらと「石原伸晃」と読める手書きの文字が書かれている事を明らかにしました。
<「石原伸晃」と読める文字が記された領収書>
また、2001年6月29日付の5000万円の領収書の欄外には、はっきりと「古賀」と書かれている事を示し、「国政協ではなく、日歯連が書き込んだ可能性がある」と指摘。
<「古賀」と読める文字が記された領収書>
また、佐々木議員は、日歯連が国政協から受け取った領収書について、独自に番号をつけて整理し、この番号にそって裏帳簿に対応する実際の献金先の政治家名を記載していたことを指摘。「それぞれの番号は議員が特定されるようになっている」とのべました。
とくに、01年11月20日付の3000万円の領収書には4つの番号、02年12月25日付の5000万円の領収書には3つの番号があることを示し、これは、計7人の議員にカネが渡ったことを意味している、と指摘しました。
<4つの番号が記された領収書>
佐々木議員は、同議員が入手した約50枚の領収書の28枚に33個の番号がついていることをあげて、これらの事実をふくめて調査するようせまり、首相は「委員会での議論も踏まえて調査するよう武部幹事長にいってある」と調査を約束しました。