国会での活動
【政治経済キーワード】議院運営委員会
2004年7月23日
「議院運営委員会」は、国会の運営全般について各党間で協議する常設の委員会です。国会内では略して「議運(ぎうん)」と呼ばれています。議運は、衆院、参院のそれぞれに設置されています。委員数は衆・参とも25名です。
議運では、本会議の運営をはじめ、国会の会期を何日間にするか、どのような特別委員会を設けるか、委員会の構成はどうするか、本会議場の議員席や議員控室の割り振り、国会法や院の運営規則の改正・解釈運用、議員の待遇や秘書制度、院の予算や庶務的事項など、広範な事項について協議、決定します。議運の決定によって内政・外交の重要案件の取扱いが左右されるため、各党間の激しい折衝の場となります。
参議院選挙をうけた臨時国会に向けて国会の会期や内容などを決めるため、今週の20日から議運の理事会で各党協議が始まりました。
政府・与党は、当初、7月30日から5日間程度の臨時国会を予定していましたが、年金改悪法の40カ所もの法案不備の問題や、野党から廃止法案が提出された場合の対応などのため、一定の会期を確保する方向になっています。
年金改悪法に対する国民の怒り、自衛隊のイラク多国籍軍参加問題、日本歯科医師連盟をめぐって深まる疑惑など、臨時国会で議論すべき重要課題は山積しています。日本共産党は、充分な会期を確保して、これらの問題について徹底審議するよう主張しています。