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国会での活動

国会での活動 − 政治経済キーワード医療・介護・年金・障害者

【政治経済キーワード】診療報酬

2004年4月23日


 医者が患者を診療したときに、公的医療保険から医者に支払われる治療費の基準と価格のことを「診療報酬」といいます。診察・手術などの医療行為や医薬品、医療材料などを点数化し、1点10円で計算します。病院の初診料は255点、という形ですべてに点数がつけられています。ここから患者負担分を差し引いた額が公的保険から支払われます。診療報酬は、国民が公的医療保険で受けることができる診療の範囲を定めたものだとも言え、ここで定められてないものには保険がききません。

 診療報酬は、厚生労働大臣の諮問機関である中央社会保険医療協議会(中医協)で審議され、その答申を受けて厚生労働大臣が定めます。中医協は、医療費の支払い側(保険者、被保険者など)の委員8人、診療側(医師、歯科医師、薬剤師)の委員8人、公益代表委員3人で構成されています。診療報酬の改定は、原則として2年ごとに行われており、直近では今年4月に改定されました。

 4月14日、東京地検特捜部は、日本歯科医師会の臼田貞夫会長、中医協委員の下村健元社会保険庁長官ら計7人を贈収賄の容疑で逮捕しました。歯科医の診療報酬改定をめぐって、臼田容疑者ら日歯側が、歯科医に有利な意見を述べるように下村容疑者らに働きかけ、ワイロを渡した疑いです。診療報酬改定にあたって、日歯が自民党議員を中心に政界工作を重ねていたことも明らかになっており、徹底した捜査と事件の全容解明が求められています。

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