国会での活動
国会での活動 − 国会質問、金融(銀行・保険・証券)
【03.05.09】バブルの銀行被害は政府が生み出した 融資行為規制をおこたる政府責任を追及
2003年5月9日、財務金融委員会は、午前中に提案されている証券取引法改正案について、午後に一般質疑、証券取引法改正案の討論・採決が行われました。
午後の質疑で、佐々木憲昭議員は、銀行の融資行為への規制をおこたり、銀行被害を生みだした政府の責任を追及しました。
佐々木議員は、貸金業者の過剰融資や不当な取り立て行為は貸金業規制法で禁止されているのに、銀行には何ら法規制がないことを指摘。同じ融資行為であるにもかかわらず、銀行は野放しとなっていることを批判しました。
そのうえで佐々木議員は、銀行の融資行為への規制がなかったことが、バブル期以来の銀行被害を生みだしたとして、政府の責任をただしました。1980年代後半から銀行の個人向け融資が急拡大したのにともない、消費生活センターに寄せられる融資に関する苦情・相談も10年間で13倍になっている実態を佐々木議員が示すと、竹中金融相も「業務分野の新しい広がりにあわせて、制度の整備・体制の確立が必要だ」と述べざるを得ませんでした。
佐々木議員は、銀行融資に対する規制の必要性が1970年代後半から政府の金融制度調査会で指摘されていたことを明らかにし、「政府が銀行に対する規制を審議会の提言通りきちんとしていれば、バブル期の金融被害は防げた」と強調。法整備をただちにすすめるように求めました。
竹中金融担当大臣は、「いまの制度で十分かどうか、厳しくチェックしていきたい」と述べつつ、「(現行法のもとで)事務ガイドラインや金融検査マニュアルの整備で対応していく」との考えを示しました。
この日の佐々木議員の質問を、銀行被害者やその家族約30人が傍聴し、質問終了後に佐々木議員と懇談しました。