国会での活動
【政治経済キーワード】G8サミット
2002年7月5日
G8サミットとは、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシアの8か国の首脳およびEU委員長によって毎年開催される首脳会議のことをいいます。G8とは、8カ国の総称としてのGroup of Eight を意味しています。
第1回サミットは、1975年にフランス・ランブイエで開かれました。ニクソン・ショックや第1次石油危機などの諸問題に直面するなかで、世界経済問題に対する政策協調について先進国の首脳が議論する場として始まったものです。1976年からカナダが参加し、1977年には欧州共同体(現欧州連合)がオブザーバーとしてサミットに加わりました。1997年からロシアが正式に参加国となり、1998年以降、それまでのG7にかわってG8と呼ばれるようになっています。
今年のG8サミットは、6月26、27日の2日間、カナダのカナナスキスで開かれ、議長総括文書を発表し、アフリカ行動計画の声明などを採択しました。
今回の会議では、中東和平問題に議論が集中しました。ブッシュ米大統領は、このサミットで、提案している「中東和平案」に対する合意をかちとる方針でしたが、各国首脳はパレスチナ暫定国家の樹立を含む提案自体は歓迎しながらも、アラファト・パレスチナ自治政府議長の排除案を批判。最終的に、イスラエル、パレスチナの二つの国家の共存を基礎とする和平をうたった議長総括がとりまとめられ、米国の思惑ははずれる結果となりました。