2001年1月28日夜、「公共事業チェック議員の会」は、八ッ場（やんば）ダム建設で水没する群馬・長野原町で地元住民のみなさんと懇談、翌29日には、ダム上流となる吾妻川支流の酸性の水質を中和する工場や開発が進む代替地、ダム本体建設予定地を視察しました。

　住民のみなさんからは、「工事は進むが生活再建が進んでいない」「県知事や町長は犠牲のないダムをつくるというが約束を守っていない」などの訴えが出されました。

　水質管理所の視察では、強酸性の水質で5寸くぎが10日間で細い針のようになることが示され、参加者した議員から「ダムが耐えられるのか」と改めてダム建設に疑問の声が出されました。

　視察後の記者会見で、佐々木憲昭議員は「八ッ場ダム建設は酸性の水質の中和を前提にしているが、処理費用だけで年間10億円もが必要といわれる。これを中止するだけで住民の生活再建は可能だ」と語りました。

　佐々木憲昭議員は、超党派の国会議員でつくる「公共事業チェック議員の会」に参加し、副会長をつとめています。公共事業の浪費をただすために、全国の現場に調査に出向いて行政関係者からヒヤリングを進めるとともに、現地の市民団体のみなさんと意見交換を重ねています。