奮戦記
【15.02.18】格差拡大は歴然――低所得者が増大し(貧困化)、中間層が減少し(没落)、ひと握りの高額所得者が増加している
安倍総理は「格差が拡大しているかどうかは一概には言えない」などと言っています。しかしたとえば、国税庁の「民間給与実態統計調査」の給与階級別給与所得者数ではどうなっているでしょうか。
2000年の時点と直近の統計2013年を比較すると、グラフのように100万円以下の給与階級は42.2%増加、100万円超〜200万円以下は32.2%増加、200万円超〜500万円以下は4.9%増となっており、所得の低い階層ほど人数が増えています。
その反面、いわゆる「中間層」と言われる500万円超〜1000万円以下はマイナス14.3%、1000万円超〜2500万円以下はマイナス27.0%と大幅に減っています。
所得が2500万円以上になると、逆に24.2%も増加しているのです。
このように政府の資料を見ても、低所得者が増大していること(貧困化)、中間層が減少していること(没落)、ひと握りの高額所得者が増加していることは明らかです。――もはや、格差の拡大は歴然としているのではないでしょうか。