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奮戦記

【14.08.06】本会議場の木札とは

   写真は、本会議で投票に使う木札です。大きさは、長さ9cm、幅3.15cm、厚さ0.6cmのヒノキの板。本会議場の議員の机の右側に名前の書いた黒い名札があります。議員は自分の席につくと、名札を立てます。そのとき木札があらわれます。

 木札は、白と青それぞれ6枚が用意されています。賛成の時に使うのが白票(はくひょう)で、反対が青票(せいひょう)です。木札には議員の名前が書き込まれています。記名投票のとき、名前を呼ばれた各議員は、その札を持って演壇に向かいます。

 1890年(明治23年)、帝国議会開設当時の衆参両院の規則によって白票と青票が定められました。なぜ、白票、青票にしたかというと、フランス議会の投票方式を取り入れたからだそうです。そのフランス議会が白票と青票をなぜとりいれたのか、明確な根拠はありません。

 日本で帝国議会が開設された当時のフランス代議院規則および元老院規則は「各議員は其の姓名を印刷せる投票用紙二枚を有す 白票は其の賛成を表し 青票は其の反対を示す 使吏は各員に投票函を差出し之に投票を投入せしむ」と規定しました。
 
 日本のばあいは、表決(採決)のとき、賛否を問う二者択一なのに対し、フランスでは棄権も認められており、その時は赤色を使うそうです(日本では、議場閉鎖の際「退場」して棄権の意思表示をする場合があります)。
 フランスの国旗は、青、白、赤の三色旗。白は自由、青は平等、赤は博愛を象徴するといわれ、投票の際の色わけは、この三色旗と奇しくも一致しています。

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