奮戦記
【14.06.08】異次元の金融緩和が招いたもの
異次元の金融緩和のもとで、この一年間、日銀は国内銀行が保有している国債を買い上げています。そのため、33兆円も銀行保有国債が減っています。反面、日銀当座預金は47兆円増えています。しかし、国内の貸し出しは12兆円しか増えていません。
(資料は日銀統計により三菱東京UFJ銀行が作成)
いくら金融緩和しても、内需が低迷していては日銀と銀行の間にじゃぶじゃぶ資金が溜まり、インフレ要因が増えるだけです。肝心なのは、国民の家計消費が増え内需が拡大することです。そこを冷やしたままで、どうして経済が活性化するでしょうか。