奮戦記
【14.05.15】安倍内閣の憲法破壊に断固抗議
今日、安倍総理大臣が設置した有識者懇談会が、憲法解釈を変更し集団的自衛権の行使を容認するよう求める報告書を提出しました。
安倍総理は、これを受けて6時から記者会見し、集団的自衛権の行使容認に向け政府としての検討の進め方の基本的方向性を示し、与党側に調整を急ぐよう要請するとしています。
私たちは、解釈改憲であれ明文改憲であれ、憲法9条を否定することを絶対に容認することはできません。このような危険な動きに、断固反対します。
「日本のゆくえが気になります」と、元衆議院議員の東中光雄さんが『国会論戦 新ガイドラインと日本国憲法』(2000年)で述べていたことを思い出します。
――「私は、戦中派。道理のとおらない時代に生きてきて、痛切に思うのは『平和』の大切さです。
『平和』は、戦争をしないというだけでなく、争いごとを力によって解決することのないような社会をつくり、人が人らしく生きることを保障するものです。これが日本国憲法の平和の理念です。私は、この30年、そんな目線で平和と民主主義を問いつづけてきました。
いまの日本の政治、どうでしょうか。
あまりにも道理のとおらない、数を頼んで押し通す理不尽な政治がまかりとおっています。そのうえ日本の政治の基本である憲法までかえようとしています。国のゆくえに危うさを感じるのは私だけでしょうか。
いま、21世紀に向かって、憲法の『平和』を基本にした国のかじとりが必要なのです。」
この問いかけは、いま、私たちがかみ締めなければならない大切な内容を含んでいます。
衆議院議員の赤嶺政賢さんは、「国策をあやまった戦争への反省と不戦の誓いが日本国憲法の平和主義の背景だ」と指摘し、沖縄県糸満市の「沖縄県平和記念資料館」の展示室の出口につぎのような「結びの言葉」が掲げられていることを紹介しています(「しんぶん赤旗」九州版「水曜随想」より)。
沖縄戦の実相にふれるたびに
戦争というものは
これほど残忍で これほど汚辱にまみれたものはない
と思うのです
この なまなましい体験の前では
いかなる人でも
戦争を肯定し美化することは できないほずです
戦争をおこすのは たしかに 人間です
しかし それ以上に
戦争を許さない努力のできるのも
私たち 人間 ではないでしょうか
戦後このかた 私たちは
あらゆる戦争を憎み
平和な島を建設せねば と思い続けてきました
これが
あまりにも大きすぎた代償を払って得た
ゆずることのできない
私たちの信条なのです