奮戦記
【14.05.03】67回目の憲法記念日に寄せて
今日は、67回目の憲法記念日です。日本国憲法が、1947年5月3日に施行されてから67年、改憲をめぐる情勢が重大な局面となっているなかで迎えました。
私の名前は「憲昭」。憲法の「憲」、昭和の「昭」と書きます。生まれたのは、敗戦直後の1945年11月11日。そのころ、明治憲法に代わる新しい昭和の憲法をつくろうという気運が盛り上がっており、両親がそれを感じて「憲昭」と名付けました。私は、この名前に誇りを持ち憲法とともに生きてきました。
天皇制権力の起こしたあの侵略戦争で、日本国民310万人、アジアで2000万人の尊い命が奪われました。その反省から、日本国憲法の前文では「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し」「主権が国民に存することを宣言し」とうたっています。
ところが政権についた安倍総理は、「集団的自衛権」を認めることによって憲法9条を破壊し「海外で戦争をする国」に日本をつくりかえようとしています。そうなれば、自衛隊が戦闘地域に行き、米軍と一緒に戦争ができるようになり多国籍軍への参加も可能となり、日本は「殺し、殺される」戦争に巻き込まれます。こんなことは、絶対に認めるわけにはいきません。
そもそも憲法とは、国が従わなければならない決まりであり、国家権力の行使を制限し国民の人権を守る、そういう性格をもつものです。
日本国憲法が掲げる「主権在民」「恒久平和」「基本的人権」「議会制民主主義」「地方自治」の先駆的原理をまもる国民的努力によって、戦後の日本社会が築かれ支えられてきました。
この立場を貫き、多くの人々との共同を広げ、平和な日本と世界をつくるため、これからも全力をあげる決意です。