長年にわたって年金保険料を払い続け、ようやくもらえる年齢になったと思ったら、さらに先に延ばされる、こんな“逃げ水”現象のようなやり方は、国民を愚弄するものと言わなければなりません。

　厚生労働省が、社会保障審議会年金部会に、年金の支給開始年齢引き上げを提案した内容がそれです。
　現在、支給開始年齢は、段階的に６０歳から６５歳に引き上げられている最中です。
　この支給年齢引き上げスケジュールを前倒しし、そのうえ支給開始を６８歳ないし７０歳まで引き上げることを検討するよう求めています。

　定年で職を失った人々は、どこから生活の糧を得ればよいのでしょうか。

　そのうえ、消費税の大増税が待っているのです。
　あまりにも冷たい仕打ちと、言わなければなりません。

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