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奮戦記

【11.10.09】比例代表制度の定数削減は民意の切り捨て

   民主党の樽床信二幹事長代行は、今日のNHK番組で、衆院の「一票の格差」を是正する選挙制度改革について、次のような方針を明らかにしました。

(1)各都道府県にあらかじめ1議席を配分する「1人別枠方式」を廃止する関連法案を次期臨時国会会期中に処理する。
(2)定数削減と制度の見直しは来年の通常国会で行うという2段階で対応していく。
 一票の格差是正は当然ですが、問題なのは、これを比例代表制度の定数削減につなげようとする危険な動きです。

   民主党の税調会長は藤井裕久氏は、最近、復興増税に関連して「国会議員の定数削減は、増税と同じ次元で考えなければならない」と述べました。

 これまでも「消費税増税は定数削減と同時だ」ということを繰り返し発言しています。 しかし「増税」と「定数削減」は、まったく「次元」の違う話です。 
 なぜ「同じ次元」で論じるのでしょうか。――「国会議員が身を削るから、国民も消費税増税を受け入れよ」というのが狙いです。
 消費税増税を、国会議員を減らすことを条件に通すなどというのは、消費税増税で生活を破棄したうえ、国民の声が国会に届かない暗闇政治にするのですから、二重に悪質です。

  比例代表の定数を削減するというのは、民意を正確に反映する制度を破壊し、民意を歪める小選挙区制を中心とする制度に改悪することです。

 現在の衆院の選挙制度は全国300の小選挙区と、全国11ブロックに分かれる定数180の比例代表からなっています。
 一選挙区から一人の議員だけを選ぶ小選挙区は大政党に有利な仕組みで、多くの投票が議席に結びつかず「死に票」になります。
 これに対して、得票に応じて議席を配分する比例代表選挙は民意を正確に反映する制度です。
 比例代表制度では、かつて200議席ありました。それが20削減されて180となっており、さらに80削減されれば比例代表の比率が大きく下がります。
 そうなれば、民意がばっさりと切り捨てられることになるのは明らかです。――こんなことは、絶対に認めるわけにいきません。

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