奮戦記
【11.08.13】原発作業員――使い捨て労働を許すな!
昨夜のNHK番組「追跡!AtoZ 原発作業員が消えた」は、大へん衝撃的でした。
番組では、東京電力福島第一原発で働いている労働者の実態を告発しています。
危険な現場作業のためにどのようにして労働者を送り込んでいるか、暴力団などヤミ社会の手配師が暗躍する下請構造の恐るべき実態を明らかにしてます。
下請け構造は7次、8次にまで及びますが、名前は3次下請従業員として登録されるといいます。
しかも、作業員の安全など二の次で、被爆線量測定も偽造されることがあったとの証言もあり、被ばくしながら働いてもまともな補償がありません。
東電が支払った賃金は中間でピンハネされ、末端の労働者が受け取る日当はほんのわずかです。
下請け会社は500以上にのぼり、東電はだれが働いていたのかも把握しきれていません。まさに「使い捨て」労働です。
離職して連絡がとれない143人をはじめ、800人近くが被ばく線量の検査すら受けられずにいます。
政府は、事故後、緊急時の被ばく上限を大幅に引き上げ、技術者の不足を理由に、福島第1原発での被ばく線量を「別枠」扱いにしようとする動きまであります。――こんなことは、絶対に認められるものではありません。
政府がやるべきは、厳格な指導のもと労働条件と労働者の安全衛生を守ることです。
個人線量管理を徹底すること、中間搾取をやめさせ人間らしく働ける労働条件をつくること、被ばく労働者の健康管理と補償です。
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