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奮戦記

【11.07.17】牛肉セシウム汚染――直ちに徹底した調査と補償を

   福島県内で生産された肉牛から、放射性物質のセシウムで汚染された肉が相次いで見つかり衝撃を広げています。

 東京電力福島原発の事故で飛散した放射性物質を浴びた稲わらを与えられたことが原因です。
 福島県はその後、新たに須賀川市など県内5市1町の計7軒の農家で放射性セシウムを含む稲わらを肉牛に与えていたことが分かったと発表しました。
 これらの農家からは3月28日から7月6日までに計411頭が東京都などに出荷されいるといいます。
 いつものように「長期間食べ続けなければ人体に影響はない程度」と言われていますが、肉牛の内部被ばくによる汚染が相次いで見つかったことはきわめて重大な事態です。

   最初は、7月初めに福島県南相馬市から東京都の芝浦と場に出荷された肉牛から見つかりました。

 今週には、福島原発から60キロ離れた福島県浅川町から出荷された肉牛でも汚染が明らかになりました。
 処理された牛肉は東北や関東、西日本など広い範囲に流通し、一部は食用として消費されてしまったことも明らかになりました。

   これまでは、原発に近い警戒区域から牛は出荷されず、計画的避難区域などから出荷される牛は放射線量を計測していました。

 しかし、原発から遠い浅川町などは対象外でした。予測を超えた汚染の広がりは深刻です。
 東電福島原発の事故によって放射性物質がどの範囲まで飛散するかの見通しさえ知らせず、必要な粗飼料の手配や稲わらの管理などの対策を徹底しなかった東電と政府の責任は明白です。
 ただちに検査体制を確立して徹底した検査を行って国民の健康を守り、農家には飼料を保障し出荷できない農家に全面的な賠償をおこなわせなければなりません。

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