奮戦記
【11.03.08】財金委で質問――1枚の証文で3回も取り立てるのか
財務金融委員会で質問しました。
基礎年金の国庫負担引上げは、自民・公明政権のときに決められた。
民主党政権が、埋蔵金を当てているということは、自公政権の時代に、「安定した財源」確保していなかったということになります。
自民党・公明党の「平成16年度税制改正大綱」(2003年12月自民党・公明党合意)によれば、年金制度についてこう書いている。――「年金制度については、平成21年度までに基礎年金の国庫負担割合を段階的に2分の1に引きあげるための安定財源を確保する。」として、2004年度以降の税制改正案を提示しています。
2003年12月の与党税制大綱によれば、基礎年金国庫負担分の「安定した税財源」として、老年者控除の廃止、公的年金等控除の縮減および、所得税・住民税の定率減税の縮減・廃止による増税を充てることと決められていました。
私たちは、庶民増税に反対だったが、基礎年金国庫負担分を増やすための財源は、このような形で手当されていた。
私たちは、財源は別のかたちで手当てすべきだと提案した。法人税の引き上げ、ムダの削減などを主張しました。
しかし、野党の声を無視して、庶民増税が当時の与党によって実行されました。
公明党が政権公約で掲げ、その後、自民党がこれに同調し、税制改正大綱で政府与党の方針となったのです。
すでに財源は、手当てされていたのに、そのことを明確にしないで、また埋蔵金を掘り出したり消費税増税をするというのは、スジが通りません。――1枚の証文で、国民から2回も3回も取り立てるようなものです。
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