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奮戦記

【09.04.04】北朝鮮は、このままロケット発射を自制すべきだ

   北朝鮮は、通告していたミサイル発射に踏み切りませんでした。このまま発射を自制することを望みます。

 今日、正午ごろ、政府は「北朝鮮が北部ムスガンリの発射台からミサイルとみられる飛翔体が発射されたことを確認した」という誤った情報を地方自治体や報道機関を通じて国民に流しました。
 その5分後、政府は「誤探知だった」としてこの情報を訂正し取り消しました。
 日本共産党の志位和夫委員長は、長野市で記者会見し「国民に緊張、不安、混乱を招く。お粗末ということに加え、責任は重い」と批判したと報道されました。

   私たちは、北朝鮮に、緊張を激化するいかなる行動も自制すべきであると要求してきましたが、同時に、日本政府が外交的解決の努力をつくさないまま「軍事的に身構えるという対応をするのは、外交的解決の努力を台無しにするものだ」と指摘してきました。

 「軍事には軍事を」という路線をエスカレートさせれば、戦争にもつながりかねないからです。
 共同通信の論説は、こう書きました。──「首相が、やるならやってみろと言わんばかりの姿勢をとるのは、突出しすぎだ。共産党の志位和夫委員長が『外交努力をやらないまま軍事で身構えるのは、外交的解決を台無しにする』と批判したのも当然だ」と。

    国会では先日、の衆参両院本会議で「北朝鮮による飛翔体発射に対して自制を求める決議」を全会一致で採択しました。

 ただし、この「決議」をめぐって紆余曲折がありました。
 はじめ、自民党が提起した決議案には「国連安保理決議に明白に違反する」という記述が盛り込まれ、国連決議違反を前提に「断固たる抗議の意思を表明する」としていました。
 私たちは、北朝鮮に自制を求めることには賛成だが、ロケット発射を弾道ミサイル計画に関連するものと断定し「国連安保理決議に明白に違反する」との解釈には組みし得ないという立場を取りました。

   なぜなら、一定のルールにもとづいて人工衛星を打ち上げる場合は、「国連安保理決議違反」と断定できないからです。

 そのため日本共産党は、この文言の削除を要求しまし、社民党と国民新党も「国連安保理決議に明白に違反する」という記述を削除するよう求めました。
 野党側が与党とも折衝した結果、この記述は削除され、全会一致で採決されたのです。

 

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