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奮戦記

【08.10.09】民主党が「採決」を提案し、自民党が「慎重審議」とは?

   国会で、奇妙なことが起こっています。

 自民党が野党のようなことを言い、民主党が与党のようなことを言い始めたからです。

 今日の衆議院テロ対策特別委員会の理事会で、インド洋での自衛隊の給油活動を継続する法案(新テロ特措法)について審議日程の協議がありました。
 理事会には、日本共産党から赤嶺政賢議員が出席しました。
 この理事会では、来週の17日(月)から本格的な審議に入ることが決まりました。
 驚くべきことに、民主党の筆頭理事が「採決(出口)を20日(木)に行うべきだ」と言ったそうです。

   野党が、法案の審議に入る前に、採決の日取りを提案することは、きわめて異例のことです。

 その理由を聞かれて、民主党の理事は「天(党指導部)からの神の声だ」と答えました。

 自民党の筆頭理事はどう応えたでしょうか。──「審議を見た上で判断する」と言ったそうです。
 これも珍しい現象で、野党にでもなったような言い方です。
 最近、国会内では「自民党は野党の練習をし、民主党は与党の練習をしている」と揶揄されています。

   そんなことをしているうちに、自分の立ち位置が分からなくなり、またまた「大連立」でも復活しそうな気配です。

 民主党が、早期の採決に応じるなら、この法案は、野党多数の参院では否決されても、衆院で「3分の2」規定を用いて再可決され、今国会で成立する見通しとなります。
 民主党は、このような重要法案を、いとも簡単に成立させることに手を貸すことになります。とうてい、容認するわけにはいきません。

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