奮戦記
【08.05.06】「9条世界会議」が閉幕──平和憲法の価値を再確認!
千葉・幕張メッセで5月4日から開かれていた「9条世界会議」(主催・同会議日本実行委)が、今日、閉幕しました。
この会議は、憲法9条の「戦争放棄」の理念を、全世界に発信しようと企画されたものです。
講演や合唱、アーティストによるライブなど多彩な催しが行われ、初日の全体会には延べ1万2000人が入場しました。
ノーベル平和賞受賞者のマイレッド・マグワイアさんは、講演のなかで「日本の平和憲法は、世界中の人々に希望を与え続けてきた」と指摘しました。
この会議に、海外からも法律家団体やNGO(非政府組織)代表など30カ国150人以上が参加しました。
この間、世論も大きく変化してきました。
読売新聞社が実施した憲法に関する全国世論調査によると、今の憲法を改正する方がよいと思う人は42.5%、改正しない方がよいと思う人は43.1%で、はじめて非改正派が改正派を上回りました。
1981年から実施している「憲法」世論調査では、93年以降、一貫して改正派が非改正派を上回っていました。
しかし、今回は改正派が昨年より3.7ポイント減る一方、非改正派が4.0ポイント増え、逆転しました。
憲法9条に関して言えば、世論はいっそう明白です。
朝日新聞が、4月19〜20日に実施した全国世論調査によれば、憲法9条を「変えない方がよい」という回答が66%に上り、「変える方がよい」は23%となり、その差はますます拡大しています。
5月3日の「憲法タウンミーティング」を「毎日新聞」が報道
5月3日の「憲法タウンミーティング」を「毎日新聞」が、以下のように報道しました。
──日本青年会議所は刈谷市と名古屋市で「憲法タウンミーティング」を開催。それぞれ約300人の市民が、衆院議員らによる討論に聴き入った。刈谷市の集いには衆院議員の大村秀章氏(愛知13区、自民)と佐々木憲昭氏(比例東海ブロック、共産)が出席した。
憲法9条について佐々木氏は「悲惨な犠牲の上に作られた条文で、二度と戦争をしないという国際公約でもある。国際的にも評価が高く、変える必要はない」と主張した。大村氏は「日本が平和国家を目指すことに異論はない。ただ、平和を願っていても国際情勢は変化している。1項はそのまま残して、2項で自衛隊の役割を明確化し、国際貢献できるように変えるべきだ」と述べた。イラク派遣をめぐる名古屋高裁の違憲判決については佐々木氏が「重みのある判決で画期的内容だ」と絶賛し、大村氏は「裁判官が独自の見解を述べるのは自由だが傍論に過ぎない」と批判した。──
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