奮戦記
【08.03.30】米軍「思いやり予算」初の空白──政府・与党の狼狽ぶり
在日米軍への「思いやり予算」に関するいまの日米特別協定の期限が、3月末に切れて失効します。
政府・与党は、それに代わる新協定の国会承認を急いでいますが間に合いません。
そのため「思いやり予算」に関する特別協定に、はじめて空白期間が生じることになりました。
もともと「思いやり予算」は、基地の提供以外の駐留経費を米側が負担することを定めた日米地位協定にも違反するものです。
新協定を政府が衆院に提出したのは2月5日でした。しかし、国会空転などもあり、審議が始まったのは今月の18日の本会議からです。
これを審議している衆院外務委員会の理事懇談会では、4月2日の委員会質疑、採決の日程を決めました。
そのため、月内の国会承認が完全に不可能になったのです。
日本共産党の笠井亮議員は徹底審議を求め、2日の採決日程に反対しました。
25日の外務委員会の理事懇談会では、与党側から、“だれが特別協定の承認を遅らせているのか、米国に直接見てもらう必要がある。外務委員長から委員会の質疑を傍聴してもらうよう米大使館に要請すべきだ”という発言まで飛び出したそうです。
──ここまでくると、対米追随も極まれりというべきでしょう。
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