奮戦記
【08.02.02】10年間の「道路中期計画」に、なぜ59兆円が必要?
政府は、2008年度から始まる10年間の「道路中期計画」に、59兆円も注ぎ込むとしています。
しかし、素案の段階では、65兆円が必要だと言ってました。その3分の1が、高速道路(高規格・地域高規格道路)と説明していたのです。
では、圧縮された59兆円のうちわけは、どうなっているのでしょうか。
昨日の参議院予算委員会での仁比議員が質問したところ、「調整中」のため答えられないというのです。そんないい加減なものなのでしょうか。
下から積み上げて計画をつくったというのは、まやかしで、はじめに「59兆円」ありきだったのではないでしょうか。
仁比議員は、「必要性や採算性が疑問視されてきたこれまでの計画をそのままに、“総額先にありき”で道路だけはつくり続ける仕組みだ」と批判しました。
政府は、バブル期の第四次全国総合開発計画(=四全総、1987年策定)で決めた1万4000キロの高速道路建設に、いまだにしがみついているのです。
中期計画の撤回と道路特定財源の一般財源化が、どうしても必要です。
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