奮戦記
【07.03.03】なぜ民主党は財金委員長解任決議案を撤回したのか?
昨夜(本日未明)の衆議院本会議で、野党側は金子予算委員長のほか、予算関連法案を採決した総務委員会の佐藤勉、財務金融委員会の伊藤達也両委員長の解任決議案を衆院本会議に提出しました。
そのなかで、民主党の枝野幸男氏が金子委員長の解任決議案の趣旨説明に1時間半あまりも費やすなど、徹底抗戦の構えをアピールしていました。
ところが、金子、佐藤両委員長の解任決議案をいずれも与党の反対多数で否決された3日午前2時半ごろ、なぜか、自民党と民主党が議場内でコソコソと協議をはじめたのです。
聞いてみると、税制改正など予算関連5法案の採決を6日に先送りする代わりに、民主党が伊藤委員長の解任決議案を撤回するというものでした。
そのため、当初の予想より約2時間早い午前4時前に、本会議は散会したのです。
いったい、民主党は何を考えているのでしょうか。……徹底抗戦を主張するなら、なぜ解任決議案を取り下げたのでしょうか。
伊藤委員長は、与野党合意のないまま、与党のみの主張にもとづいて一方的に職権で委員会を開会し、強行採決をおこなったのです。
解任決議案の取り下げは、このような不公正な行為を認めるということになるのではありませんか。――腰砕けというか裏切りというか……この民主党の行為は、どう考えても納得できません。