奮戦記
【06.10.01】「日本文化」が大切と言いながらカタカナが多いのは?
安倍内閣総理大臣の「所信表明」演説を聞きながら、思いました。
「美しい国」が何回も出てきたり、「日本文化」「伝統文化」を強調したり……、安倍さんは日本文化や日本の言葉を大事にしているように見えます。
ところが、そうではありません。本会議の演説には、カタカナ言葉が、次々と出てくるのです。
それも、「トップリーダー」「パートナーシップ」「ゼロベース」ぐらいなら、まだ我慢できます。
しかし、新内閣の中心的な政策について「イノベーション」「テレワーク人口」「カントリー・アイデンティティ」「アジア・ゲートウェイ構想」「ライブ・トーク官邸」「子育てフレンドリーな社会」「人生のリスクに対するセーフティネット」……等々。
こんなカタカナで言われても、「なんだそれは?ふつうの日本語で話せ!」と言いたくなりますね。
安倍さんは、国家主義者・ナショナリストと言われていますが、強いのはアジアに対してだけ。アメリカにはひと言も言えないようです。
それどころか、「総理官邸とホワイトハウスが常に意思疎通できる枠組みを整えます」と、アメリカ言いなりの姿勢を示しました。
安倍さんの中身は、「自主独立」ではなく「対米従属」――なるほど、だからカタカナがこんなに多いのでしょう。