奮戦記
【06.09.03】光洋シーリング請負労働者59人の直接雇用は大勝利
トヨタ系自動車部品メーカーの光洋シーリングテクノで、請負の形で働かされていた59人が、同社に直接雇用されることになりました。
このニュースは、昨日、三重県で開かれた「雇用と働くルールを求める交流集会」でも、参加者を激励し勇気を与える話題として紹介されました。
私も、今年2月の予算委員会で、この問題を取り上げ質問しました。――ほんとうによかった!と、心から言いたいですね。
これは、労働組合をつくり偽装請負を告発した青年たちのたたかいと、それを多面的に支援した日本共産党の取り組み、そして広範な世論の力が切り開いたものです。
青年たちは、請負会社と雇用契約を結び、テクノに派遣され、テクノの指示で働いていました。明白な偽装請負です。
テクノは、今回、その一部を是正し、青年たちと契約を結んで直接雇用しました。
それは、徳島労働局の臨検と指導を受けて偽装請負解消の対象となった29人、これとは別に請負として長く働いてきた労働者30人です。
直接雇用される59人は、当面、6カ月間の「期間契約社員」になります。
しかし、「期間契約で雇用を打ち切るものではなく、一定期間と基準により正社員への登用」を会社は約束しました。
今度の直接雇用は、「次のステップへの第一歩」です。今後とも、監視と支援を続けていかなければなりません。
いま、このような違法労働が製造現場で横行しています。――東京労働局の2004年度の調査では、労働者派遣事業所711事業所のうち577事業所、つまり81・2%で違法状態がありました。
勝利を勝ち取った労働者が言いました。「偽装請負がまん延している日本社会に未来はない」と。
不当な扱いをやめさせ、希望するみんなが正社員として採用され、安心して働くことのできる職場を築くことが求められています。
そのためには、今回の勝利を、雇用におけるルールをしっかり確立していく本格的なたたかいに、つなげていかなければなりません。そのため、私たちも力をつくす決意です。