奮戦記
【06.08.27】三重県鳥羽市で福祉トークの集い、風力発電の現地調査
三重県鳥羽市で、戸上幸子市議会議員、中野たけし参議院予定候補(党県書記長)などとごいっしょに、障害者問題についての懇談会(福祉トーク みんなの集い)と、風力発電所建設予定地の現地調査をおこないました。
日本共産党鳥羽市委員会・同後援会が主催する「福祉トーク みんなの集い」では、障害者団体、障害者の家族、事業所、社会福祉協議会、行政関係者など、約30人が参加しました。
障害者自立支援法という名の「自律阻害」の制度ができたため、障害者に多くの負担が押しつけられ、たいへんな苦労が広がっています。
4月から応益負担ということで1割負担となり、負担ゼロだった方が1〜3万円もの負担になったり、事業所の負担も大きくなって経営が困難に陥るなど、切実な実情をお聞きすることができました。
私は、この間の日本共産党の取り組みについてご報告するとともに、皆さんの声を国会の論戦に反映させ、負担の軽減を図る決意を申し上げました。
巨大な風力発電所の建設について、建設予定地の住民のあいだで不安が広がっています
その後、風力発電所の建設が計画されている行者山までクルマで移動し、現地調査をおこないました。
この行者山は、風化蛇紋岩の塊でできており、地質と地層が大変不安定です。
山の中腹のあちこちが崩れているほど、地盤が軟らかく危険です。
じっさいに山をクルマで登ると、道路は亀裂を生じ安定していません。そのため、たいへん揺れます。
この道路を建設したことのある方のお話によると、道路工事中に地滑りや土砂崩れが頻繁におき、2ヵ所で地滑りを止めるための鉄鋼製の杭をうったそうです。
そのような山の尾根に、塔の高さ80メートル、プロペラの直径90メートルもの日本最大の風力発電設備を、なんと3基もつくるというのです。
しかも、風力発電を建設する会社は、昨年できたばかりで実績ゼロだというのですから、ますます驚きました。
これにたいして、地元の方々が「鳥羽の自然と環境を守る会」をつくるなど、反対運動を強めています。
私たちが現地に行くと、山の麓の住民の方々が、集会所であたたかく出迎えてくれ歓迎されました。
自然エネルギーだから、というので庶民の抵抗が少ないことをよいことに、こんな巨大な建築物を軟弱な地盤の山の上につくることが、ゆるされるでしょうか。
私は、根本的な疑問を感じました。
私の事務所で調べたところ、その会社は地元住民の反対があることを理由に、風力発電所建設の補助金申請を一時的に取り下げたそうです。しかし、これで建設が断念されたわけではありません。