奮戦記
【06.08.15】小泉首相の靖国神社参拝の“強行”に抗議する!
今朝7時半すぎ、秘書官をともない公用車で乗りつけておこなわれた小泉純一郎首相の靖国神社参拝の「強行」には、“驚く”というより“呆れた”というのが正直な気持ちです。
アジア外交や今後の政治への影響など、どうなろうとまったくかまわないということなのでしょうか。――無責任きわまりありません。
8月15日に参拝した首相としては、中曽根元首相以来21年ぶりのことですが、小泉首相は「8月15日を避けても、いつも批判・反発は変わらない。いつ行っても同じなら、今日が適切だ」と言い切りました。
この言い分は、あまりにも挑発的であり、開き直り以外の何ものでもありません。
もともと靖国神社というのは、戦前、侵略戦争遂行の精神的支柱の役割を積極的に果たし、戦後もこの侵略戦争を賛美し、1978年からはA級戦犯を合祀している特殊な神社です。
その靖国神社を国の代表である首相が参拝することは、過去の侵略戦争を肯定する立場に日本が立つことを内外に表明することになるのです。
小泉首相の言動には、自民党のなかにも懸念が広がっています。また、中国や韓国の国民感情を刺激し対日批判を激化させているだけでなく、アメリカからも「アジアにおける日本のイニシアティブを低下させている」と批判されています。
日本の首相は、靖国参拝をやめるとともに、少なくとも侵略戦争と植民地支配にたいする反省と謝罪を表明した1995年8月15日の「村山談話」に立ち戻るべきです。
日本共産党志位和夫委員長は、ただちに抗議談話を発表しました。