奮戦記
【06.08.05】日本経団連の指導的企業が次々に不正・法令違反
最近は、財界総本山の日本経団連の指導的企業が、次々と不正な行為をしたり法令違反をおかしています。こんなことでいいのでしょうか。
たとえば、日本経団連の奥田前会長の所属企業であるトヨタ自動車が、リコール届け出を8年間も放置していたことです。
2004年8月に事故が起こるまで、なぜ届け出を放置していたのでしょうか。国土交通省に不具合件数を過少報告していた疑いもあります。
モデルチェンジの際に、安全性を確認する実験をしていなかった疑惑も重大です。
トヨタ自動車と言えば、孫会社・光洋シーリングテクノ(徳島県藍住町)の偽装請負問題もあります。
この点については、私も予算委員会で追及しました。
そのうえ、現在の日本経団連の御手洗会長の所属企業であるキヤノンが、違法な偽装請負を受け入れていたことも明らかになりました。
大分のキヤノン工場は、大分労働局から改善指導を受けたにもかかわらず、1年たった今まで違法状態を続けていました。
しかも、日本経団連の中村副議長の所属企業である松下電器産業は、プラズマテレビを製造する「松下プラズマディスプレイ(MPDP)」で、多額の雇用補助金を不正に手に入れたことも明らかになりました。
今年3月末、MPDP尼崎工場で、県内在住の派遣労働者を新規採用したとして、県の雇用補助金2億円以上を受け取った後まもなく、補助対象外の請負への切り替えを進めていたのです。
申請前から請負への変更計画を作成しており、クビが切りやすい請負労働者の活用を念頭におきながら、多額の雇用補助金を受け取っていました。
こんな不正・違法なことをやっていながら、コンプライアンス(法令遵守)をいくら説いても、まったく説得力がないことは明らかではありませんか。