奮戦記
【06.06.28】「歳出・歳入一体改革」のいったいどこが改革か!?
政府・与党は、「歳出・歳入一体改革」を決めました。
2011年度に、国・地方の基礎的財政収支を黒字にするため、歳出削減と歳入増加を合わせ今後5年間に16.5兆円の収支改善が必要だと想定しています。
そのうちの11.4兆〜14.3兆円を歳出削減でまかない、残りの2兆15兆円は増税で対応するといいます。
増税でねらわれているのは、弱いものいじめの税制である消費税の税率引き上げです。
歳出削減では、社会保障が標的となっています。
失業給付、生活保護、介護、医療のあらゆる分野で国と地方の予算を1.6兆円減らすことを明記しています。
なぜ、弱いものにしわ寄せする方針ばかりなのでしょうか。こんなものは「改革」の名に値しません。
――負担能力のある史上最高益を上げている大企業・銀行に、どうして負担させないのでしょう。
――3兆円を超えると見られる米軍再編費用の日本負担など、無駄づかいはどうしてそのままなのでしょう。
国会でのきちんとした議論が必要です。