奮戦記
【05.07.01】郵政―民主が「廃案」言いながら「採決」で合意!?
驚きました!! ……郵政民営化特別委員会での質疑が、まだまだ足りないのに、自民党と民主党が来週月曜日(7月4日)に、野党の「締めくくり総括質疑」をおこなって「採決」するという「合意」を結んでいたのです。
今日は午前中、与党のみの「締めくくり総括質疑」を1時間おこない、その後、野党の質疑おこない(塩川議員が質問)、さらに参考人質疑(私が質問)がおこなわれました。
民主党の議員の質問でも、「このまま質疑を終わるのはだめだ」という発言さえありました。
それなのに、「出口」で合意するとはどういうことでしょう。
民主党は当初、「廃案を目指す」とさえ言っていたのです。誰も納得できないことです。
郵政民営化について参考人に質問しました
参考人として出席された方々は、次の通りです。
前田晃伸・全国銀行協会会長
紺谷典子・エコノミスト
松原聡・東洋大学経済学部教授
山崎清・郵政産業労働組合執行委員長
郵政産業労働組合中央執行委員長の山崎清氏は、郵便局員として38年間、配達を担ってきた経験を踏まえて発言しました。
新潟中越地震の被災地では、民間の宅配業者がサービスを停止するなか、避難した住民一人ひとりに配達してきたことを紹介し、「民間に出来ないサービスを提供してきた郵便局ネットワークをぼろぼろにする法案は断じて認められない」と強調しました。
エコノミストの紺谷典子さんは、小泉「改革」は「十分な説明と情報開示がされないなかで、国民をますます不安に突き落としている」と厳しく批判しました。
そして、「いま必要なことは、そもそも論に立ち返って、どんな公的郵便サービスが求められるのかということを考えることだ。はじめに民営化ありきのやり方は間違っている」。「すべて民でよいというなら政府はいらない」ときびしく批判し、拍手をあびていました。