奮戦記
【05.05.16】衆議院予算委員会で外交・JR事故などについて質疑
今日は、午前9時から午後1時までのあいだ、4時間に渡って衆議院の予算委員会が開かれました。
NHKでは、9時から11時54分まではライブで、11時55分から1時までの分は1時5分から録画で放送されました。
日本共産党からは、穀田恵二国対委員長が質問にたちました。
穀田さんは、JR西日本の事故について質問しました。
なぜJR福知山線にだけATSが設置されていなかったのか
驚いたのは、国土交通省の資料によっても、ATS(列車自動停止装置)を設置していないのは、JR西日本の近畿圏の主要路線のなかで福知山線だけだということがわかったことです。
ATS設置の工事費は、1998年度には21億円だったのに、2004年度には5億円に減少するという状況でした。
このようななかで、利益だけは2005年に820億円へと増え続けています。安全よりも利益が優先されてきたことは、明白です。
しかも、政府の責任は免れません。
1967年に、政府は大手私鉄に対してATSの設置を義務づける通達を出したことがあります。
そのため、大手私鉄各社では70年代までに整備されてきました。
ところが、この通達をJR発足時に廃止してしまったのです。
なぜでしょうか。JRへの適用を避けるためだったのではないでしょうか。
この点については、まともな答弁がありませんでした。
驚くべき過密ダイヤがもたらしたもの
もうひとつ重大だと思ったのは、この福知山線は1987年に比べ、電車の本数が4倍近くに増えていることです。
2003年12月のダイヤ改正の際、宝塚―尼崎間では、中山寺という停車駅を増やしました。
停車のために必要な所要時間が1分以上増加したのに、所要時間を増やさなかったのです。
そのため、事故を起こした快速電車は、ダイヤ上、トラブルなどによる遅れを駅間で回復する余裕時間がゼロの設定になっていました。
余裕がないから、遅れると、スピードを上げて時間を取り戻すということが常態化していたのです。
余裕時間ゼロの快速は、103本のうち31本もあるというのですから、驚きました。直ちに見直し、是正しなければなりません。
明日は財務金融委員会で2回質問、合同幹事会もひらかれます
明日は、財務金融委員会で質問します。――午前中には、「破綻金融機関処理のために講じた措置の内容等に関する報告」を金融担当大臣から受け、質疑を行います。私の質問時間は、11:38〜11:53の15分間です。
午後には、一般質疑が行われます。――私は、税務署の不当な徴税問題ついて質問します。質問時間は17:10〜17:30の20分間です。
明日は、両院合同幹事会も開かれ、これからの議論の方法、政府への資料提出要請について協議します。