奮戦記
【05.05.05】救助せず出勤、ボウリング大会…問われるJRの体質
驚きました!
JR史上最悪の脱線事故を知りながら、ボウリングに興じていた職員がいたこと、同じ電車に乗っていた運転士2人が救助活動をしないまま立ち去ったこと……。
107人もの死者と400人を超える負傷者を出したあれだけの事故の直後に、どうしてこのような行動がとれるのでしょうか。
JR西日本の垣内社長は、謝罪の言葉を述べながら、「一体、社内の意思疎通が行われているのか、考えさせられた」とのべたといいます。
当局と組合の聞き取り調査にたいして、関係者は「ボーリングを中止しようと上司に言えるような状態になかった」と述べたといいます。
自由にモノが言えないような職場。……これが、常識はずれな行動を生み出す背景にあったのではないでしょうか。
私は、国鉄からJRに切り替えるさい、反対する労働者を「人活センター」という部屋に押し込めて、草むしりなどをさせ退職に追い込んでいった人権無視の労務管理があったことを思い出しました。
また、95年12月に、三島駅で指を新幹線のドアに挟まれたまま引きずられて死亡した高校生の親にたいするJRの冷たい対応を思い出しました。
国鉄の分割民営化でJRになってから、モノが言えない職場と利益優先・安全無視の企業体質がつくられてきたのではないでしょうか。
このことに、根本的なメスを入れない限り、問題の解決につながらないと思います。