奮戦記
【04.11.12】銀行が、法外な手数料をとって利益を急増させている
今日は、財務金融委員会で質問しました。
私は、都銀や地銀が法外な手数料収入でもうけをあげている問題をとりあげました。
その背景には、収益拡大をあおる金融庁の姿勢があります。
たとえば、みずほ銀行や東京三菱銀行で100円を1円玉に両替すると、315円もの手数料をとられるのです。
このことを私が指摘すると、議場内では「ほーっ」とため息がもれました。
重大なのは、銀行が勝手に手数料を決め、利用者に押しつけていることです。
これはまさに、優越的地位の乱用にあたるのではないでしょうか。
とくに驚いたのは、中小企業向け貸出計画を達成していない北陸銀行のばあい、借入金の返済条件の変更をおこなうと、1件3万1500円も手数料がかかります。
私は「中小企業いじめだ」と調査を求めました。
これにたいして、金融庁の佐藤隆文監督局長は「検討したい」と述べました。
都銀の手数料収入は、90年代は8000億円台でした。
ところが、2004年3月期には、1兆3000億円に膨れあがっています。
私は、このような一方的な手数料の設定とその引き上げが横行している背後にあるのは、「収益力の向上を金融庁があまりにも強調しすぎることだ」と批判しました。
伊藤金融大臣は、「利用者の信認を得ることが重要だ」とのべました。
委員会では、午前中、信託業法改正案にかんする参考人質疑がおこなわれました。
また、法案の質疑がおこなわれて採決に付され、全会一致で可決しました。