奮戦記
【04.09.23】「憲法の枠内で国連常任理事国参加」など詭弁だ!
小泉首相は、昨日、ニューヨーク市内のホテルでの記者会見でこう述べたそうです。
――「現在の憲法のままでも日本は国際社会の中で役割を果たすことができる。安保理に日本が参加できないということであれば愉快なことではなく、安保理の議席を求めるのが妥当だ」。
しかし、もともと常任理事国に参加することと憲法9条は、まったく相いれないものです。
いまの国連憲章のもとでは、安保理常任理事国は、国連憲章42条にもとづいて組織される国連軍に兵力を提供することが当然の前提となっています。
また、憲章47条にもとづいて組織される軍事参謀委員会に代表をおくり、国連の軍事作戦を戦略的に指導する責任をおうことになります。
ですから、常任理事国としてのこれらの義務と責任は、日本国憲法9条と明白に矛盾します。
それを、いまの憲法の枠内で可能だという小泉首相の弁明は、誰が聞いても詭弁としか言いようがありません。
じっさいには、常任理事国への参加工作が、憲法九条の改定・海外派兵国家づくりと一体のものとしてすすめられているのです。
こんな危険な動きは、絶対に許すわけにいきません。
日本政府がやるべきことは、まず何よりも、アメリカいいなりの現状から抜け出すことです。
そして、国連憲章にもとづく平和的な国際秩序をつくるため、自主的な平和外交を推進し、世界の信頼をえることではないでしょうか。