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奮戦記

【04.08.17】戦争と制圧でイラクの民主主義や平和は達成できない!

 イラクで、アメリカ軍による占領がつづいているもとで、いくら形の上で暫定政府をつくったり国民大会議を開いてみても、決して民主主義や平和をつくり出せるものでないということが誰の目にも明らかになってきました。

 今日の「しんぶん赤旗」などの報道によりますと、イラクの首都バグダッドで開催されいる国民大会議は、3日目の今日、最大の目的であった暫定政府の監督機関「諮問評議会」(100人)の選出手続きなどをめぐってもめました。

 会議参加の代表団から反発が上がって一部は抗議のために退席したそうです。

 今日は、会議最終日の予定でしたが、会期が延長される可能性が出ています。

 国民大会議では、開会早々、参加者の一部が米軍によるナジャフ攻撃に抗議する演説をおこない、約100人が議場から一時退席しました。

 暫定政府のヤワル大統領やアラウィ首相が開会のあいさつをした直後に、「シーア政治評議会」のムサウィ氏が壇上にかけよって、こう演説したそうです。
 ――「人々の意見を聞くことが民主主義の一部だ。ナジャフでの軍事作戦を直ちに停止し、交渉をおこなうべきだ」。

 同氏は、主催者から強制排除されました。

 しかし会場からは、「空爆がおこなわれている時に会議を開催できない」「ナジャフ作戦が中止されないなら会議をボイコットする」などの声があがり、参加者が次々と退席しました。

 これをうけて、会議はナジャフ停戦実現のための委員会を設置することなどを決定しました。

 しかし、米軍はナジャフ攻撃を、国民大会議の再開中も続行しています。
 そのため、毎日のように、多数の幼い子どもやお年寄り、女性が傷つき死亡しているのです。

 国民大会議が派遣を決めた「交渉団」も、安全が確保できないため、首都で足止めを食っているそうです。

 軍事的にも政治的にも、実質的な米軍支配の継続のもとで、国民大会議を強行したことはイラク国民の反発をいっそう強めています。



…ん

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