奮戦記
【04.08.13】米国はナジャフ攻撃を中止せよ!改憲圧力をやめよ!
オリンピックの開会式が近づき、お盆のさなかだというのに、許すことのできないニュースが次々と伝わっています。
特に重大なのは、米軍がイラク南部の複数の都市で激しい戦闘をおこなっていることです。
軍事力で押さえつけようとすればするほど、イラク国民の反発が強まり、さらに大規模な軍事力で押さえようとする悪循環に陥っています。
カタールの衛星テレビ・アルジャジーラが伝えるところでは、米軍が12日未明、イラク中南部のクートに空爆を加えて、イラク人75人が死亡、150人以上が負傷したと伝えました。
また、米軍はこの日、中南部のイスラム教シーア派聖地ナジャフで、最も神聖なアリ廟(びょう)をも標的にした全面攻撃を開始しました。
この野蛮な行為にたいして、世界中から批判の声があがっています。
イラク保健省は同日、過去24時間におけるイラク各地の戦闘で、165人が死亡、600近くが負傷したことを明らかにしました。
ナジャフの攻撃では、11日にイラク暫定政府のジャファリ副大統領が、米軍の撤退を要求しました。
12日にはナジャフのクライシ副市長が「米軍によるテロ作戦」と抗議して辞任を表明するなど、米軍にたいする批判はかつてなく高まっています。
アラブ連盟のムーサ事務局長は、「現在起きている事態は、緊張の激化を導くものである。軍事的解決策はいかなる平和も生み出さない」と厳しい抗議の声を上げています。
米軍は、イラクでの掃討作戦をただちに中止すべきです。
パウエル米国務長官の対日「改憲圧力」を許すな!
パウエル米国務長官は、日本の報道機関との会見で、憲法9条改正が、日本が国連安全保障理事会の常任理事国に入るための重要な要素になるとのべました。
アーミテージ国務副長官が、7月に自民党の中川国会対策委員長に同様の発言をしていますが、米政府高官が公の会見で常任理事国入りに絡めて9条改訂を促す発言をしたのは極めて異例です。
ブッシュ米政権が、改憲圧力を一段と強めようとしていることは重大です。
厳しい抗議の声をあげていこうではありませんか。