奮戦記
【04.08.10】美浜原発事故――なぜ、28年間も点検しなかった!?
福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機のタービン建屋で4人が死亡し、7人がやけどを負った事故は、全国に衝撃を与えました。
いったいどこに原因があったのでしょうか。徹底的な究明がもとめられます。
今日のニュースで驚いたのは、配管が破損した部分については、運転を開始した1976年12月以降、厚さを調べる超音波検査を一度も実施していなかったことです。
あまりにも杜撰(ずさん)と言わなければなりません。
必要な検査を怠ったことによる人災の可能性がますます濃厚です。
いまやるべきことは、何よりも被害者の救命、事故状況の把握と原因究明に全力をあげることです。
また、安全確保を最優先に、同じような老朽原発をはじめ、全国の原発の総点検をおこなうことです。
原発の「安全神話」を一掃し、安全確保を第一とする原子力行政に転換するために全力をつくさなければなりません。