奮戦記
【04.08.09】美浜原発の蒸気漏れで、4人死亡・7人重軽傷!
今日の夕方、たいへん重大な原発事故が発生しました。
福井県美浜町の関西電力美浜原子力発電所3号機で、タービン建屋内に高温の蒸気が噴出し、従業員11人が、敦賀市内の市立敦賀病院と国立病院機構福井病院に搬送されました。
しかし、そのうち4人が死亡。7人が重軽傷、うち2人が重体だといいます。
運転中の原発の事故で死者が出たのは初めてで、日本の原発史上最悪の事故となりました。
ところが政府は、情報収集は続けたものの、官邸連絡室や対策本部などを設置しませんでした。
原発事故では「原子力施設から放射性物質が放出された場合や事故の影響が周辺に及ぶもの」を緊急事態と定義しているからだそうです。
放射能を含まない2次冷却水が漏れた今回のケースはこれに該当しないと判断したというのです。いったい、こんなことでいいのでしょうか。
日本共産党は、政府と関西電力にたいして、安全対策や原因究明、同型炉の総点検を求める談話を発表しました。
市田忠義書記局長は「国内の原発史上で最多の死傷者を出す深刻な事態であり、関電と政府の安全対策が厳しく問われる」として、原因究明と全国の原発の総点検を要求しました。