奮戦記
【04.07.31】日歯連ヤミ献金――橋本派会長の辞任で済ますのか?
日歯連から1億円のウラ金を受け取った自民党橋本派(平成研究会)の橋本会長は、こう言いました。
――「報道機関がこれだけ書いているのだから、おそらくそれだけのことがあったのだと思う」と他人事のように言ったのです。
そして「これ以上は、いくら考えても出てこない」と話したそうです。
しかし、これはあまりにも不自然です。
じっさい橋本氏自身、「1億の小切手をもらったとすれば、覚えていないことの方が不自然だが……」などと、自分で言っていたではないですか。
橋本派の年間の収入は4億円です。
その4分の1にあたる1億円も受け取ってウラに隠しておいて「記憶がない」などと言っても、いったいだれが信用するでしょうか。
日歯連の臼田容疑者が渡したことを認めたので、政治資金報告書に記載していないことがばれて「実は受け取っていました」と言わざるをえなかったのです。
今日は橋本氏が、派閥会長の辞任と派閥からの離脱を明らかにしました。
これは、いったい何の責任をとったのでしょうか。
受け取ったことを認めて責任をとったのではありませんね。
「記憶がない」と言いながら辞めたのですから、その理由はいったい何なのか、まともな説明がないのです。
それに、派閥を辞めたからといって、国民から見れば責任を取ったことにもなりません。
離党でも除名でもない、ましてや議員辞職でもないのです。
こんな派閥レベルの話では、ケジメにもなりません。
自民党は、みずからすすんで事件の真相を明らかにすることこそ、求められているのではないでしょうか。
それは、自民党総裁の小泉首相自身につきつけられた重い課題です。
そして国会は、真相を全面的に明らかにする責任があるのです。