奮戦記
【04.07.26】自民党への日歯連献金の疑惑は底無しになってきた
政治団体の日本歯科医師連盟(日歯連)が自民党橋本派(平成研究会)に、1億円の小切手をウラ金として渡した事件は、波紋を広げています。
今日は、日歯連の前会長臼田貞夫容疑者が、東京地検特捜部の調べに対してこう供述していることがわかりました。
――「同席していた自民党の青木幹雄参院幹事長と野中広務元幹事長が額面を確認してから橋本龍太郎元首相に渡し、元首相が背広のポケットにしまった」。……
臼田容疑者との面会や小切手の受け取りについて、橋本元首相と青木参院幹事長はいずれもこれまでに「記憶にない」などと話していますが、そのウソが次々とばれているようです。
さらに、歯科医出身の吉田幸弘容疑者は、臼田容疑者の「お抱え議員」として重用されていました。
臼田容疑者らが、2001年8月、日歯会長選挙のため、吉田容疑者に3000万円を渡し、その後、それを還流させて工作資金にあてていました。
臼田容疑者は、2002年8月初めにも、同様に2000万円を預ける工作をしており、8月7日、吉田容疑者の資金管理団体に500万円を献金していました。
この献金は、管理団体の収支報告書に記載がありますが、日歯連の報告書には記載されておりません。
その還流資金2000万円の一部が、臼田貞夫容疑者が自民党から参院選に立候補予定だった職域代表候補の笹井啓史氏に使っていた疑いのあることも分かりました。
日歯連と自民党の黒いつながりは、まさに底無しの様相を呈しています。
いまこそ、徹底的な糾明が求められます。