奮戦記
【04.07.16】年金、イラク、日歯連など、臨時国会の課題は大変重い
政府与党は、今日、参院選を受けて7月30日に召集する予定の臨時国会の会期を、12〜15日間とする意向を明らかにしました。
当初は、5日間程度としてきましたが、通常国会で成立した年金制度改革関連法の廃止法案が出された場合、それを審議するためには一定期間が必要と判断したためと報道されています。
当初、与党側は、主要国首脳会議(サミット)に関する小泉首相の報告、自衛隊のイラク多国籍軍参加をめぐる質疑に限定しようとしていたようです。
しかし年金法にたいする国民の怒りが強く、そのうえ日本歯科医師連盟をめぐって橋本派が1億円の裏金を手にしているとか、吉田前衆議院議員が逮捕されるなど、疑惑がますます広がりました。
臨時国会で議論すべきテーマは、いくらでもあるのです。
日歯連疑惑の徹底的な糾明をおこなえ!
日本共産党の市田忠義書記局長は、昨日、「日歯連は自民党の最大の業界団体のスポンサーだ。橋本派に1億円渡されていたことを同派自身が認めたわけだから、自民党自身がまずきちんと解明し、国会の場でもこの問題の全容を解明する必要がある」とのべました。
そのうえで、この問題の根本には「日本歯科医師会の会員になると自動的に政治団体である日歯連の会員になり、そこから自民党の政治資金団体である国民政治協会に年間4億6000万円の政治献金が流れている構造がある」と指摘しました。
そして、「企業・団体が政党に寄付するのは見返りを期待するからだ。企業・団体献金をきっぱりと全面的に禁止しないといけない」と強調しました。
橋本派への裏金提供についても、「会食したときに封筒を渡され、あけてみたら1億円の小切手だったという。後で修正報告をしたというが、それで済む問題ではない。だいたい1億円の小切手の入った封筒を何もいわずそっと渡すなどありえない」と指摘しました。
また、「自民党自身がまずは自浄作用を発揮して解明すべきだ」が、「国会として証人喚問を含めて国民の前で事実を明らかにしていくことが必要だ」とのべました。